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マッツ・ミケルセンが最も影響を受けた俳優とは?「雄弁に多くを語る顔に魅せられる」(1/2)

マッツ・ミケルセンが最も影響を受けた俳優とは?「雄弁に多くを語る顔に魅せられる」
『悪党に粛清を』のプロモーションで初来日したマッツ・ミケルセン

 現在、海外ドラマ「ハンニバル」も放送中、人気急上昇中のデンマーク人俳優マッツ・ミケルセンが新作映画『悪党に粛清を』を通し、俳優としてのスタイルや信念について明かした。

 19世紀アメリカを舞台にした本作でマッツが演じるのは、7年ぶりに再会した妻子をならず者にあっけなく殺され、報復したことから血で血を洗う復讐(ふくしゅう)の連鎖にのまれていく男。いわゆる西部劇のスタイルではあるが、マッツが役づくりの参考にした人物について尋ねると、意外な名前が飛び出した。

 「セルジオ・レオーネの西部劇やクロサワ(黒澤明)のサムライ映画も観たけど、一番はブルース・リーだ。この映画は西部劇だからもちろんカンフーをするわけじゃないし(笑)、具体的に言うのは難しいんだけど、リーしかり、バスター・キートンしかり、『雄弁に多くを語る顔』というか、独特の存在感を持っている。巨匠をまねすることはできないけど、僕も自分なりの独特の存在感を心掛けて演じたつもりだよ」と回答。さらに、「20歳ぐらいまでにリーのありとあらゆる作品を見尽くしてきているんだ。彼についての本も読んでいるし、オーディション時の映像も観ている。特に遺作の『ブルース・リー/死亡遊戯』(1980)の彼はものすごいオーラを放っているし、彼自身が決定的に変わったことを感じた気がする」と目を輝かせながら、リーのアクションから多大な影響を受けたことを明かした。

 マッツが演じた主人公ジョンは、妻子を殺したならず者の兄で凶暴な町の用心棒であるデラルー大佐に追われる身となり、唯一の肉親である兄まで殺され、復讐の鬼と化す。しかし、決して声を荒げたり劇的に表情を変えることはなく、むしろ怖いぐらいに「冷静」であるところが印象的だ。だからこそ、ジョンが何を考え、何を思ってデラルーと対峙(たいじ)するのか想像をかき立てる。「映画は舞台と違って、寄り、引きとか、いろんなテクニックを使えるものだ。そのことで、演じる側が観客に語り掛けるのではなく、引き寄せることができるわけだ。もちろん、大仰な演技を求められれば応じるけれど、この映画のように荒野にたたずむ一人の男、といった役どころの場合、内なる動きを静かに演じたいと思っている」

 悪役を演じ世界的にブレイクするきっかけになった『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した『偽りなき者』(2012)、そしてドラマの「ハンニバル」も含め、抑制した演技の中に「激情」を感じさせるのがマッツの魅力の一つ。そんな演技スタイルについて「わたしはセリフにしても、往々にして削りたいタチなんだ。映画というのは、どうしても『今、この人物はこういうふうに感じている』とか『こういう気持ち』だとか、説明ゼリフが入ってきがちだけど、そういうのは削っていくし、監督もOKしてくれることが多い」と持論を語った。


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