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イランから亡命中のクルド人監督が10年ぶり来日 日本への感謝語る

イランから亡命中のクルド人監督が10年ぶり来日 日本への感謝語る
日本への思いを語ったバフマン・ゴバディ監督

 イラン政府に許可を得ず撮影した『ペルシャ猫を誰も知らない』(2009)を発表して以来、亡命生活を続けているクルド人監督のバフマン・ゴバディが、日本公開を迎える『サイの季節』(7月11日公開)のPRのため10年ぶりに来日。3日、東京外国語大学でペルシャ語専攻の大学生らを前にトークイベントを行った。

 イベントでゴバディ監督は、亡命生活を続ける身でありながらも、イランへの渡航などは現在可能になっていることを報告。しかし、その上で「もうイランに戻って映画を作る気はない。大変苦労した思い出が残っていることもありますが、自分のスタイルも変わったんです」と語った。

 また久々の来日について「10年という月日に自分でも驚いています」と言うゴバディ監督は、「でも、カンヌ(国際映画祭)やいろんな場所で日本の方と話したりはしていて、それを昨日のことのように感じているため、それほど変わった気持ちはないんです」と時間の流れは感じていない様子。近年は、過激派組織ISの影響によって難民となった子供たちへの支援を行っているといい、「子供たちは、難民テントの中で何もすることがなくてうろうろしている。とってもひどい状況。彼らに何ができるのかを考えて、映画作りのワークショップを開いてあげられるんじゃないかなと思った」と心境を明かした。

 「映画の技術を覚えることで、それが自分たちの叫びを世界に訴えられる手段になるんじゃないか」と考えての行動だったというゴバディ監督だが、子供たちの作った短編は素晴らしい出来映えだった。そのため、それらを一本の映画にして、上映できる国や場所を探し中だと呼び掛けたところ、「最初に手を上げてくれたのが日本だった」としみじみ。この作品群は6月20日にNHK-BS1スペシャル「僕ら難民キャンプが撮影所」として放送されるといい、「ものすごく感謝を感じた。お礼を言いたい」と改めて日本への思いを述べていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『サイの季節』は7月11日よりシネマート新宿で公開


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