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ジュリアン・ムーア、アカデミー賞受賞後を振り返る「出演オファーの数が突然増えた」(1/2)

ジュリアン・ムーア、アカデミー賞受賞後を振り返る「出演オファーの数が突然増えた」
『アリスのままで』で迫真の演技を披露したジュリアン・ムーア - 写真:望月みちか

 助演女優賞、主演女優賞合わせて5度目のノミネートとなった映画『アリスのままで』で、初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーア。女優人生の絶頂期にある彼女が、本作の驚くべき撮影秘話、そしてアカデミー賞受賞後の変化について明かした。

 本作でアカデミー賞を受賞した理由については、「なぜかしらね。それはわたしが判断できることではないから」としながら、「でも、この映画を観て感動してくれた人が多かったというのはよくわかったわ。それが絶対に理由の一つだった気はするの」と作品のクオリティーの高さを強調するジュリアン。本作でジュリアンが演じるのは、若年性アルツハイマー病を宣告され、突然の悲劇に見舞われる50歳の女性。高名な言語学の教授として活躍していた彼女が、皮肉にも「言葉」をなくしていく過程はあまりにも悲しく、愛する夫、3人の子供たちの人生をも揺るがすさまには「もしも自分がアリスだったら……」と考えずにいられない。

 安易な感動を排し、人生の残酷さを真摯(しんし)に見つめたストイックな演出が本作の特徴でもあるが、その中で特に目を引くのが、アリスが認知症の介護会議でスピーチをするシーン。ジュリアンいわく、このシーンについては脚本の第1稿に納得できなかったのだという。「あのシーンは、最初に脚本を読んだときはしっくりこなくて、脚本を書き直してもらったの。3回目の改稿が『パーフェクトだわ!』と思ったんだけど、それはリチャード(・グラツァー監督)が書いたものだったの。だから、わたしの役をリアルにしてくれたのは彼なんだと思うわ」とアカデミー賞授賞式後に急逝したグラツァー監督に感謝しつつ、忘れ難い思い出に思いを巡らせた。

 また、ジュリアンが最も悩んだのが「何があっても3テイク以上撮影できなかった」こと。「この映画は低予算でとにかく時間がなかったから。大きな照明機材もなくて、それが一番大変だったわ。だから、日が落ちてしまったら屋内のシーンを撮影できないという具合で……」と撮影現場を振り返った。

 2014年には落ち目の女優を演じた『マップ・トゥ・ザ・スターズ』で第67回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞するなど女優として頂点を極めたこの1年を「本当にクレイジーな年だったと思うわ」と振り返るジュリアン。アカデミー賞受賞後は、脚本(出演依頼)の数が突然増えたそうだが、「何かが大きく変化したとは思えない」とのこと。そして、「だけど面白いのが、自分が本当に何を好きなのかが明確になったこと。オスカーをもらったからといって、突然やりたくなかった役をやりたいと思うようになるわけではない、というね(笑)。結局は、自分のやりたかったことをやり続けるということに気付いたわ」と冷静に自身を分析した。


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