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押井守、殺気みなぎる清野菜名にゾッコン!「人を殺しても不思議じゃない」

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この日は殺気を封印していた清野菜名と押井守監督
この日は殺気を封印していた清野菜名と押井守監督

 『パトレイバー』シリーズなどの押井守監督が16日、都内で行われた最新作『東京無国籍少女』のトークイベントに主演の清野菜名金子ノブアキと共に出席した。キャスティングで悩んだという押井監督は「今風の若い子はみんな同じに見えてしまうが、清野だけは明らかに違っていた。人を殺しても不思議じゃない殺気があった」と抜てきの理由を明かし、「清野との出会いによって映画の女神がほほ笑んだ」と作品にかなりの手応えを感じている様子だった。

金子ノブアキも出席!フォトギャラリー

 本作は、女子美術高等専門学校を舞台に、心に闇を抱えた少女の憂鬱(ゆううつ)な日常とそれが崩壊する瞬間を過激に描く衝撃のサスペンス。天才ともてはやされながらも事故の影響で精神を病み、同級生からのいじめに遭う主人公・藍を、『TOKYO TRIBE』『少女は異世界で戦った』などで注目される清野が熱演。謎の武装軍団と血まみれで戦う切れ味鋭いアクションを披露している。

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 初の単独主演を務めた清野は「うれしい反面、経験があまりなかったので、こんなに早く主演ができることに驚きを感じた。でも、得意分野のアクションがあると聞いていたので、けがをしてもいいから本気でやりたいと思った」と述懐。これに対して押井監督は「ここまで殺気のある子はなかなかいない。金子さんもそうですが、2人ともちょっとズレていて、いじりやすく、いろんなことを注入できる俳優。自分が考えていた答えとは違う何かが出てくるところが魅力」と目を細める。

 押井監督は「いい映画は眠くなるもの」と前置きしながら、「最初の60分は観客との駆け引き。モーツァルトも流れウトウトする人も出てくるかも」と発言。ところが、本作はラスト15分で急転直下、清野の顔に血しぶきが飛び、凄惨を極める展開に。

 「あれは興奮しましたね。スイッチが入った」と清野が言えば、「60分間、弓を絞って待っていた感じ。清野さんの殺気とスカートの舞いは素晴らしい!」と金子も追随。最後に押井監督は「アクションだけでなく、実はかなりエロい映画でもある」と含みのある笑顔を浮かべながら、期待をあおった。(取材:坂田正樹)

映画『東京無国籍少女』は7月25日より全国公開

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