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日本で初めて昭和天皇を映画で描いた原田眞人監督が、現在の政治家に苦言!

日本で初めて昭和天皇を映画で描いた原田眞人監督が、現在の政治家に苦言!
民意を無視した政治に苦言 - 原田眞人監督

 作家の半藤一利と原田眞人監督が22日、都内で行われた映画『日本のいちばん長い日』トークイベントに来場し、原田監督は「今、政治家は都合のいいように歴史を解釈し、民意を無視してどんどんおかしな方向に日本を進めている」と現在の政治について苦言を呈した。

 半藤の傑作ノンフィクションを映画化した本作は、戦争終結のために命をかけて戦った人々を描き出した歴史大作。かつてロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が『太陽』(2006)で昭和天皇を描いたことがあったが、日本映画として昭和天皇を真正面から描いた作品は本作が初となる。

 「今から48年前、岡本喜八監督が映画『日本のいちばん長い日』を作ったときは、昭和天皇を出すことはできず、先代の松本幸四郎さんの後ろ姿を映すことしかできなった」と切り出した半藤は、「でも今回は昭和天皇がそのまま出てきた。これで終戦についてある程度わかるんじゃないかと思う。時代はそれくらい変わったんだなと痛感しております。原田監督には本当に感謝しています」と謝辞を送る。

 そして「終戦70年」について尋ねられた半藤は「戦争は始めるのは簡単だが、終えるためには、命がけの努力をする人がたくさん出てこなければなかなか終戦までたどり着かないんだ、ということを本を書きながら痛感した。(本を書く際に)いろいろな人に話を聞いてきたけど、一番話を聞きたかったのは昭和天皇。もちろんそれはできなかったですけどね」とコメントすると、さらに「戦争は永遠にしないと決意をした方がいいんじゃないか。それがわたしの意見であります」と付け加えた。

 原田監督も「今、政治家は都合のいいように歴史を解釈し、民意を無視してどんどんおかしな方向に日本を進めています。だからわれわれが歴史を正しく理解して、もう1回確認しなければいけない時期にきていると思います。そういう時期に半藤先生の傑作ノンフィクションを俳優が演じ、海外も含めて映画としてより広く公開されるのは、大きな意義を感じています。ぜひ応援してください」と会場に呼び掛けると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。

 この日のイベントでは、役所広司ふんする阿南惟幾陸軍大臣や、迫水久常内閣書記官長(堤真一)、鈴木貫太郎内閣総理大臣(山崎努)、本土決戦を主張する若き将校・畑中健二少佐(松坂桃李)といった本作に登場する、実在の人物の裏話の数々も半藤から披露され、観客は興味深く耳を傾けていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『日本のいちばん長い日』は8月8日より全国公開


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