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エズラ・ミラーが語る刑務所の設定で心理実験を行った実話映画とは?

エズラ・ミラーが語る刑務所の設定で心理実験を行った実話映画とは?
エズラ・ミラーとマイケル・アンガラノ(左から)

 注目の若手俳優エズラ・ミラーが、新作『ザ・スタンフォード・プリズン・エクスペリメント(原題) / The Stanford Prison Experiment』について、マイケル・アンガラノと共に語った。

 本作は、1971年に心理学者フィリップ・ジンバルド(ビリー・クラダップ)のもと、スタンフォード大学で行われた心理実験をベースにした映画。刑務所を模した同実験は、新聞広告で集められた大学生など70人から選ばれた被験者が、看守役11人と囚人役10人にグループ分けされ、彼らがリアルに自分たちの役割をこなすことで、心理的影響を受けるかどうかを調べたもの。エズラは囚人役、マイケルは看守役を演じた。監督はカイル・パトリック・アルヴァレス。

 緊張感のあるセットに思えるが、演じる上で恐怖はなかったのか、との質問に「僕ら囚人役のメンバーは、囚人役の心理実験をするシミュレーションの危険性を事前に理解していたし、カイルの事前リサーチのおかげで演じる恐怖も感じなかった。撮影中のテイクの合間には、ヒドいジョークをお互い言い合ったりもした。さらにテイクを重ねて撮影したシーンは、わざとテイクごとに囚人と看守の間により緊張感を持たせて演じた。僕ら囚人グループと看守グループの俳優たちは、クリエイティブな環境を作り上げることができた」とエズラは答えた。

 看守役クリストファーを演じたマイケルは「クリストファーは、良いやつでも悪いやつでもない。彼は20代の高学歴でスマートな男だが、俳優志望でもあって、たまたま実験に参加する前に、映画『暴力脱獄』(主役が看守から暴力を受ける映画)を鑑賞していた。彼はこの実験で、他の看守役のメンバーとは違ったことを行った。それは、心から看守役を気に入り、その役に徹したことだ。後に行われた実在のクリストファーへのインタビューで、彼は、実際に囚人を演じたグループに与えた暴力的行為の影響について全く気付いていなかった。あの当時も自分の(暴力的な)行為に関しては、感情を分離させていたと思う」と答えた。

 極限状態の囚人を演じる上で「こうした状況下での演技は、正直事前に準備できるものではないと思う。なぜなら日頃の生活において、もしこういう暴力的な状況下に置かれたら、恐れることなく自分から立ち上がって訴えるしかないと思うから」とエズラなりの見解を語った。

 映画は、演技派の俳優たちが、刑務所の中の実験という極限状態に追い込まれて演じる姿が注目の作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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