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ジョセフ・ゴードン綱渡り中毒に?至福のポジティブエネルギーを得たことを告白

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アメリカ人のジョセフ・ゴードン=レヴィットだが、フランス人を演じることはとても楽しいという。
アメリカ人のジョセフ・ゴードン=レヴィットだが、フランス人を演じることはとても楽しいという。

 1974年8月6日、大道芸人のフィリップ・プティは、高さ411メートルのワールドトレードセンターのツインタワービルの間にワイヤーを張りその上を渡り切った。俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットにはこのプティが憑依(ひょうい)した瞬間があったという。

映画『ザ・ウォーク』場面写真

 2011年に崩壊してしまった110階建ての美しきツインタワービルにワイヤーを張り、命綱なしで渡りきった勇敢でもあり、そしておろかと言われたプティ。彼はこの綱渡りの後、逮捕されてしまう。ある意味反社会的な行為ともとれることに、なぜ彼は命まで懸けたのか。ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の『ザ・ウォーク』にその答えがある。

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 『ザ・ウォーク』は、フランス人の大道芸人フィリップ・プティが葛藤や挫折を繰り返しながら地上411メートルに張られた1本のワイヤーの上を命綱なしで渡るというドラマチックでありながら相当なスリルを伴う実話に基づく。プティ本人が出演しているドキュメンタリー映画は、『マン・オン・ワイヤー』(2008年)として映画化されており、第81回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞ほか数多くの映画賞を獲得している名作だ。このたび製作された『ザ・ウォーク』は、ロバート・ゼメキス監督がドキュメンタリーではなく人間ドラマとしてプティの葛藤や彼を支える人とともに高さ411メートルを人間が綱渡りするというスリリングな映像をエンターテインメントとして描いた映画だ。

 ジョセフは、役づくりのためにプティ本人に綱渡りの特訓を受けた。そのうちプティがなぜ命懸けでこのような行為をしたのか、気持を理解し、そして心だけでなく身体的にもプティに近づいていった。まさにプティが憑依していたといってもいい。しかし、プティの超人的技に近づくのは困難を極めた。綱渡りのレッスンは、最初は床に貼ったテープの上を歩くだけのものだったが、そのうち数メートルの高さの本物のワイヤーを歩くまでに上達していったという。「まず最初にかかとを下ろし、それからつま先を下ろす。そして、体重を動かして、次のステップに移る。でも、綱の上では、すべての体重を後ろ足に残しておくんだ。そして、まず、つま先を前に置く。そこにはまったく体重をかけない。ただ、つま先で綱を感じ、それから、足が綱の上に置かれるまで、前にスライドさせる。それを見ちゃいけない。それが起きている間、感じるだけなんだ」この体重を後ろから前に移す動きができるようになるまで相当な時間を要したという。しかし、この特訓を経たジョセフはいままで体験したこともないような感覚に陥ったという。

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 「本当にうまくバランスが取れるところまで到達すると、体中にポジティブなエネルギーが流れる。すべては正しい。すべては合っていると感じられる。そして、まさにその瞬間に、今に生きているという、流れに身をまかせるような状態に入ることができる。そして、それをやり続けたいと思わせるんだ」まさに悟りを開いたというような、最高の瞬間を味わったという。そして、綱渡り中毒になりかけたとも明かした。

 事実プティは自宅の庭にワイヤーをセットして毎日その上を歩いているという。ジョセフは、今回の役づくりのために体を鍛えにジムに行ったりと、いろいろなエクササイズを試したらしい、しかし一番効果的だったのは綱渡りだったと結論づけている。(編集部:下村麻美)

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