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震災以後も故郷・陸前高田市を撮影し続ける写真家のドキュメンタリーが公開

震災以後も故郷・陸前高田市を撮影し続ける写真家のドキュメンタリーが公開
公開初日トークイベントが行われ印象的だったことなど本作の撮影をふりかえった(左から)石橋秀彦氏、畠山直哉氏、畠山容平監督

 「都市と自然」をテーマに作品を撮り続けてきた岩手県陸前高田市出身の写真家・畠山直哉氏の活動に2年にわたって密着したドキュメンタリー映画『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』の公開初日トークイベントが15日、都内で行われ、畠山直哉氏と、本作のメガホンをとった畠山容平監督、プロデューサーの石橋秀彦氏が出席した。

 2011年の東日本大震災で実家を失い、母親が他界した直哉氏が、震災後の陸前高田を撮りながら、作品や心情を変化させていく姿を、直哉氏の映像学校時代の教え子でもあった監督が2年に渡って追い続けた本作。

 直哉氏は登壇すると、映画に映る自分を見るのは戸惑いがあったと明かし、「自分で自分を見るのは本当に独特の体験。極東の島の東の沿岸で生まれた男がやがてこういう目にあってじたばたしている、それをかなり上空から見ている気分だった」としみじみ。

 監督とは同姓であるが、兄弟や親戚ではないと話し、「容平さんのお父さんが宮城県の気仙沼のさらに北、唐桑町というところでお生まれで、あのへんは畠山姓が多い。(すぐ近隣の)陸前高田市もそう」とルーツとなる土地に共通点があったことを指摘。その上で、撮影時には、映像カメラを手にした監督と、車でその唐桑町の津波の被害があったあたりを一緒に走ったといい、何もなくなっていたその場所を見て佇んでいた監督が「映画の主人公のように思えた」と印象的だったという。

 映画のタイトルは直哉氏の建築を撮る際の写真論からきたことも話題となり、直哉氏は「未来ってことが僕たちにどんな意味があるのかということを問いながらやっている」と自身の写真活動を説明。今後の活動についても「未来が来ないとわからない。今は決めていません」と述べ、「2011年の時も別に決めていたわけではなかった。あの時もまさかこんなものができるとは予想もしていなかった」と本作の撮影を振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)

『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』はシアター・イメージフォーラムで公開中


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