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若き巨匠の描く壮大な父の旅路『消えた声が、その名を呼ぶ』予告編公開

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幸せな親子に訪れる突然の別れ
幸せな親子に訪れる突然の別れ - (C)Gordon Muhle / bombero international

 第71回ベネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品、ヤング審査員特別賞を受賞した、ドイツの若き巨匠ファティ・アキン監督の最新作『消えた声が、その名を呼ぶ』の予告編が公開された。

 マーティン・スコセッシ監督に「最高の激しさと美しさ、そして圧倒的な雄大さを備えている。あらゆる意味において、わたしにとって非常に大切な映画である」と称賛された本作は、ドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルタと5か国にわたるロケーション撮影を敢行し、7年という歳月で完成した。100年前にオスマントルコで起きた少数民族をめぐる知られざる歴史的事件を基に、深い絶望を乗り越え生き別れになった娘を捜す父親の姿を描く。公開された予告編では、過酷な現実に翻弄(ほんろう)されながらいちずに娘たちのことを思う主人公の姿を通して、壮大な世界の風景を垣間見ることができる。

 ファティ・アキン監督は本作以外にも、ベルリン国際映画祭金熊賞『愛より強く』、カンヌ国際映画祭脚本賞『そして、私たちは愛に帰る』、ベネチア国際映画祭審査員特別賞『ソウル・キッチン』と、世界三大国際映画祭で高い評価を受けている。主演は『預言者』でジャック・オーディアール監督に主役に抜てきされ、多くの賞を受賞したことのあるタハール・ラヒム。そのほか、共同脚本に『レイジング・ブル』のマルディク・マーティン、撮影は『ヒトラー ~最期の12日間~』のライナー・クラウスマン、美術は『戦場のピアニスト』のアラン・スタルスキといった豪華スタッフが集結した。(編集部・那須本康)

『消えた声が、その名を呼ぶ』は12月26日より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開

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