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ベースにあるのは007映画への愛憎!? 町山智浩が話題作『キングスマン』の裏側を解説

ベースにあるのは007映画への愛憎!? 町山智浩が話題作『キングスマン』の裏側を解説
公開記念トークショーに来場し本作の背景を解説した映画評論家・町山智浩

 映画評論家の町山智浩が13日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『キングスマン』公開記念トークショーに来場、007映画への愛憎が見え隠れする本作の背景を詳しく解説した。

 『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督、コリン・ファース主演の過激スパイアクションとなる本作。映画を観たばかりの観客に「スウェーデン王室は怒らないんですかね」と軽くジャブを入れて会場を沸かせた町山は、「これは今の『007』映画に対する嫌がらせのような内容なんですね。劇中に『最近のスパイ映画は面白くない』といったセリフがありましたが、あれはダニエル・クレイグ版007に対する嫌み。昔は悪役がバカげた世界征服のアイデアを出していたのに……ということで本作はそういう話になっていますよね」と切り出すと「それから主人公がバーに入って『ウオッカじゃなくジンで』と言ってマティーニを注文しました。これは(007のジェームズ・ボンドが)ウオッカベースでマティーニ飲むなんてわかってないね……という嫌がらせなんですよ」と付け加えた。

 この映画がなぜ「007」映画に対してトゲトゲしいのか。「そりゃマシュー・ヴォーンが『007/カジノ・ロワイヤル』の監督をやりたかったからですよ」と明かした町山は、「ダニエル・クレイグとは『レイヤー・ケーキ』で組んでいますし、労働者階級のチンピラがどうして洗練されたスパイになったのかといった物語をやりたくて『007』の企画を出したのに、コンペで落ちてしまった。じゃ俺がやるよという復讐(ふくしゅう)戦がこの映画なんです」と解説。「でもマシュー・ヴォーンは『007』の監督をやってくれ、と言ってもらえるのを待っているんでしょうね。彼が撮った『X-MEN』シリーズも『007』のパロディーだった。好きで好きでしょうがないから、悔しかったんでしょうね」とヴォーン監督の複雑な思いを解説した。

 その後も「イギリスの階級社会」「小道具の傘」「レーナード・スキナードの『フリー・バード』が流れる理由」「アーサー王に仕えた円卓の騎士とお姫様の関係」「ボンドのアンチテーゼとして登場した『国際諜報局』のハリー・パーマー(マイケル・ケイン)へのオマージュ」といった町山ならではの詳しい裏話を次々と披露。観客は熱心に耳を傾けていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『キングスマン』は全国公開中


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