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ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手掛けたドキュメンタリー作品とは?

ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手掛けたドキュメンタリー作品とは?
ロジャー・ウォーターズ

 伝説のロックバンド、ピンク・フロイドの元メンバーのベース兼ボーカル担当ロジャー・ウォーターズが、自身の製作した話題のドキュメンタリー作品『ロジャー・ウォーターズ・ザ・ウォール(原題) / Roger Waters The Wall』について語った。

 本作は、ピンク・フロイドが1979年に発表した2枚組のアルバム「ザ・ウォール」をベースに、ロジャー・ウォーターズが2010年から2013年にかけて行った「ザ・ウォール」のツアーの映像と、戦争で亡くなった彼の父と祖父の墓を訪れるシーンを交錯させながら描いたもの。

 ツアーの映像とロジャーの個人的な旅を織り交ぜたのは「ギリシアのアテネで撮影を開始してからさまざまな場所でツアーを行った。録音は英国のマンチェスターで行ったが、それは全く撮影しなかった。撮影が全て終わって、編集の半分が終わった時に何かが足りないと感じたんだ。今回の『ザ・ウォール』のツアーは、トラブルを抱えた人々への同情や共感、さらに戦争などで愛する人を失った家族に捧げたもので、ツアー中に僕の父や祖父のことを度々思い返していた。実は、それまでフランスのアラスにある祖父の墓には一度も訪れたことがなくて、それなら南イタリアにある父の墓も訪れるべきだと思ったことから、こうなった」と理由を説明した。

 このツアーに関して「このツアーには、撮影スタッフを含め179名ほどが参加していた。このツアーでは約220公演ものコンサートが行われたため、最後のツアーまでにこのツアーに参加した全ての人の名前を覚えようと決め、実際に全ての人の名前を覚えることができた。実はそれまでの僕の仕事は、そのほとんどが駆け抜けて過ぎ去ってしまい、忘れてしまったことばかりだった。だが、今回のツアーのスタッフをコミュニティーや家族として見ることができたのは僕には重要なことだった」と明かした。

 本作はDVDの他にCDも発売されるが、1979年版「ザ・ウォール」に含まれない曲も入っているのは「楽曲『What Shall We Do Now?』は、ずっと存在していた曲だが、オリジナルアルバムが長過ぎたため、入っていなかった曲だ。さらに、ロンドンの地下鉄でテロ犯と間違われて射殺されたブラジル人ジェアン・シャルレス・デメネゼスさんに捧げた曲も含まれる」と語った。

 映画は、あまりメディアに出ないロジャー・ウォーターズの素顔が描かれ、ファン必見の作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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