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西島秀俊と香川照之が激突!黒沢清監督、白熱の撮影現場で“クリーピー”な世界を語る

西島秀俊と香川照之が激突!黒沢清監督、白熱の撮影現場で“クリーピー”な世界を語る
映画『クリーピー』炎天下の撮影現場 - (C)2016「クリーピー」製作委員会

 映画『回路』『LOFT ロフト』などホラー&スリラー映画の鬼才・黒沢清監督が、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の同名小説を映画化する『クリーピー』。今年8月、猛暑のなか西島秀俊、竹内結子、香川照之、藤野涼子らが参加した東京近郊の撮影現場で黒沢監督が取材に応じ、“クリーピー”(ぞっとするような)な作品の見どころを明かした。

 本作は、元刑事の犯罪心理学者・高倉(西島)が、かつての同僚に依頼された6年前の一家失踪事件を捜査するうちに、奇妙な隣人・西野(香川)が事件に関わっているのではないかという疑惑に駆られ、想像を絶する恐怖に見舞われていくスリラー。この日撮影された主なシーンは、うっそうとした林に囲まれた高倉家と西野家、そして年老いた寝たきりの女性とその娘が暮らす田中家の前で、高倉が西野の正体を暴こうと詰め寄る場面。

 高倉が西野の顔を地面に押し付けるという激しいアクションに際し、西島は香川に対し「大丈夫ですか……?」と不安げ。しかし、香川は顔色一つ変えず余裕の表情で監督の細かい段取りを受け止める。監督が「忙しい2人のスケジュールが合うのかはともかく、主人公が西島さんならその相手は香川さんだろうと当然のように考えていた」と言う通り、西島&香川の息はピッタリ。テレビドラマ「MOZU」シリーズでも白熱の演技バトルを繰り広げた2人が、お互いに一歩も引かないといった感で演技の火花を散らし、観る者が手に汗握るような緊迫感を生んでいる。

クリーピー
ドアの向こうにたたずむのは……映画『クリーピー』より(C)2016「クリーピー」製作委員会

 また、この舞台となる3軒の家の配置が非常に奇妙なのだが、監督はその意図をこう語る。「原作でもこの3軒が非常に特徴的なかたちで並んでいる設定なのですが、脚本の段階ではそれがどういう並びなのかは全くわからなかった。それでいろんなところをやみくもに探したんですが、ようやく3軒がコの字に並んだこの場所を見つけて。3軒の中央に広場のような空間があるというのが面白いと思ったんです」。『回路』でも人が飛び降り自殺する様子をワンカットで捉えた伝説的なシーンで給水塔が用いられているが、この3軒の前にもまるで「黒沢印」とでもいうかのように給水塔がそびえ立っているのが印象的だ。

 「主人公が、遠くの街の事件を調べているうちに、その事件が起こった現場の家の配置と、自分が住んでいる家の配置が同じだという偶然に気付く……。主人公が事件を捜査するために外を駆け回っているうちに、追い掛けているはずの最も恐ろしい相手が知らぬ間にわが家を侵食していく」。黒沢監督は、原作のそんな“クリーピー”な瞬間が映画的で、魅せられたという。パーフェクトなキャスティング、ロケ地、そして『LOFT ロフト』『叫』『トウキョウソナタ』などで度々黒沢監督とコンビを組んできた芦澤明子の撮影が織り成す、戦慄の世界に期待が高まる。(編集部・石井百合子)

映画『クリーピー』は2016年6月全国公開


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