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男女完全入れ替わり!山本裕典が女流作家役に挑む妖艶な悲劇

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山本裕典の違和感ゼロの女装姿
山本裕典の違和感ゼロの女装姿

 山本裕典主演で、男優全員が女装で出演、反対に元宝塚歌劇団・月組娘役トップの彩乃かなみほか、女優陣が男装で登場する舞台「夜の姉妹」が、本日より上演される。前日に行われた公開リハーサルで、男女が完全に入れ替わった妖艶な世界を披露した。

【写真】山本裕典、佐藤永典、原嶋元久、平野良らが女装!

 本作は、2006年にわかぎゑふが座長を務める劇団リリパットアーミーIIの20周年記念として初演されたゴシックホラー。19世紀ドイツに存在したバーデン大公国に起きた跡継ぎをめぐる悲劇に、この国の皇太子ラインハルト(彩乃)と親交を得たアレクサンドル・デュマ(山本)という女流作家が巻き込まれていく。9月に舞台「ツチノコの嫁入り」で“オカマの天ちゃん”を演じた山本が、再び女装で難役に挑む。

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 山本は、倒錯した物語へ観客を引き込む案内役でもある。男性名を使う女流作家デュマを演じる彼は、完全な女性になりきるというより、どこか中性的な雰囲気で、性別の間をいく役どころを自由に颯爽と演じている。一方、悲劇の中心・ラインハルト役の彩乃は、宝塚の娘役として男装する女性を見てきた、いわば経験者。娘役で有名な彩乃に男性を演じさせるところも、今回も演出を手掛けるわかぎの性に対する挑発的な視線を見るのは、大げさだろうか。

全体
女学生役の佐藤永典(左)と原嶋元久(右)

 舞台「【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム-」でも女子のようなかわいさを持つ男子を演じた佐藤永典や、舞台「女海賊ビアンカ」などで注目の原嶋元久が、共に物語のキーとなる女学生役でフレッシュな演技を見せるほか、平野良がラインハルトの恋人ローザを、黄川田将也が異様な存在感を放つ女教師をそれぞれ演じる。脇を固める近江谷太朗粟根まことらベテランが、ところどころで笑いを誘いつつ、キャスト陣の若々しさと妖艶さが織り合わされた重厚な悲劇に仕上がっていた。(岸田智)

舞台「夜の姉妹」は12月20日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて、23日から27日まで大阪・近鉄アート館にて上演

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