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4か月で11キロ以上増量…デイン・デハーンがジェームズ・ディーンになるまで

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「こういう映画を作れただけでもありがたいと思っているんだ」と語ったデイン・デハーン
「こういう映画を作れただけでもありがたいと思っているんだ」と語ったデイン・デハーン - Photo Credit:Caitlin Cronenberg, (C) See-Saw Films

 映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』でハリウッドの伝説的スター、ジェームズ・ディーンを熱演したデイン・デハーンが電話インタビューに応じ、肉体改造やメイクなど徹底的にこだわった役作りについて語った。

【写真】ジェームズ・ディーンになりきった!デイン・デハーン

 「ジェームズ・ディーンは僕が一番好きな俳優」というデハーンは、当初オファーを断ろうと思っていたという。「僕は常にインタビューで、自分は最もやりがいがあり、最も困難な、自分が恐れる役をやりたいと話しているのに、実際にそれを突きつけられると、『いや、お断りします!』って怖じ気づいたんだ(笑)」。しかし、周囲の説得もあり、「ただ怖がっているだけだ、ということを自覚して、有言実行しなければならないと思った。それこそが、僕がやりたい仕事だから」と俳優としての恐怖に立ち向かうことを決意した。

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 役作りに与えられた期間は約4か月。上半身裸のジェームズ・ディーンの写真をトレーナーと一緒に見て、身長と体重が同じ比率になるよう計算。プロテインなどを2時間ごとにひたすら食べ、11キロ以上の増量に成功した。外見をより近づけるため、髪型を変えられるカツラを利用して、写真が撮られた日の髪型一つ一つを再現するこだわりようだ。「彼は僕よりいい髪の持ち主だ。誰よりもいい髪だった。それを否定するのはやめて、他に類を見ない最高の髪の持ち主であることを受け入れた(笑)」とカツラを使用した理由を明かすデハーン。

 もちろん役作りは外見だけで終わらない。「世界初の盗撮機みたいな装置」で家族団らんの会話を録画したものを参考にした。「彼はインディアナ出身で、南部のアクセントが少しあるんだけど、完全な方言じゃない。彼特有なアクセントがあり、それはただもうジェームズ・ディーンなんだ」と特有のアクセントに悩んだそう。「彼が話しているように聞こえなくてはならない。それは、単にアクセントをつけるよりも遥かに難しい。なぜならアクセントは具体的な場所によるものだけでなく、その人そのものだから」と苦労を吐露しながらも方言の練習に励んだデハーンは、「これ以上できることはない」というところまで努力したことで、撮影に入るころにはプレッシャーは無かったという。

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 本作は、“反逆のヒーロー”として時代のアイコンになったジェームズ・ディーンと天才写真家デニス・ストックの友情を描いた青春ドラマだが、等身大の悩める青年の物語でもある。「彼がどういう人物なのか、みんなが知っていると思っている、映画での彼のイメージ以外の部分を見せようとしているんだ。いわゆるアイコン的な存在や有名人になってしまうと、クールだとか、反抗的だといったイメージを勝手につけがちだけど、彼も人間だから多面性がある。そういったところがこの役をやるにあたって挑戦しがいがあるところだった。それは、観客にも“挑戦”をつきつけているんだ」。その挑戦と苦労は、スクリーンの中で見事に実を結んだようだ。(編集部・吉田唯)

映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

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