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世界初の性別適合手術を受けた画家 支えたのは妻だった

世界初の性別適合手術を受けた画家 支えたのは妻だった
アリシア・ヴィキャンデル

 ハリウッド注目の女優アリシア・ヴィキャンデルが、オスカー候補の話題作『リリーのすべて』(3月18日~日本公開)について語った。

 1920年代のデンマークが舞台の本作は、風景画家アイナー(エディ・レッドメイン)が、画家で妻のゲルダ(アリシア)に女性モデルの代役を依頼された際に、自身の内面に潜む女性の存在を感じ取り、体と心の不一致に悩むものの、妻の支えで世界初の性別適合手術を受けるというドラマ。デヴィッド・エバーショフの原作「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」を、映画『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督が映画化した。

 エディとの共演について「BAFTAの授賞式で、プレゼンターとして彼とペアを組んだとき、わたしのスピーチは一言なのに、ものすごく舞台裏で緊張していたの。するとエディもその後ろで『僕もすごく緊張している』と言った。そこで、お互いが落ち着きを取り戻しステージに立ったわ。その体験が緊張をほぐしてくれたのか、その数か月後の今作のオーディションでも、エディとトムとは30分間も普通の会話ができた。通常のオーディションならば、10分間ですぐに部屋を退出するけれど、おそらく彼らはこれから制作する内容をわたしと語り合うより、わたしと組んで映画が作れるか見定めていたと思う」と答えた。

 脚本について「ルシンダ・コクソンが脚本を執筆し始めたのはかなり前で、今作の映画化が企画されたのも15年前なの。でもプロデューサーのゲイル・マトラックスが、当時は題材的にまだ映画化が難しかった今作の製作資金を集めて企画を立ち上げた。今作はデヴィッドの原作の他にゲルダが書いた日記も基にしているの。セットでもルシンダに何か質問すると、『わたしもそう思ったことが8回くらいある(笑)』と言われたわ。それほど、脚本家も今作に入れ込んでいたの」と明かした。

 トランスジェンダーを扱った映画で緊張しなかったのか。「わたしはものすごく強く、親密なラブストーリーの脚本に心を打たれた。一風変わったこの夫婦が、新たなアイデンティティーや手術などを通した大きな変化がある中で、夫婦として乗り切ろうとするのは、誰もが共感できると思う。今作を制作する上で、トランスジェンダーの人たちだけでなく、彼らの友人や家族などにも話を聞くことができた」とリサーチにより確信を持って演じられたそうだ。

 映画は、トランスジェンダーを繊細な観点で描いた秀作。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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