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今は珍しい手描き看板、市川崑生誕100周年記念映画祭で掲示決定!

今は珍しい手描き看板、市川崑生誕100周年記念映画祭で掲示決定!
今では珍しくなってしまった手描き看板 手描きの趣があります… - (C) KADOKAWA

 今年が生誕100周年という節目となる映画黄金期の巨匠・市川崑監督の代表作27本を一挙上映する特別企画「市川崑映画祭−光と影の仕草」の開催を記念して、今では珍しい巨大手描き看板の制作が決定。その制作過程が報道陣に披露された。

 人気を博した特集上映「雷蔵祭 初恋」「若尾文子映画祭 青春」に次ぐ「角川シネマコレクション」劇場上映企画第3弾となる本企画。大映時代の作品を中心に、市川崑を語る上では外せないと思われる作品を中心にラインナップ。デジタル復元を施した『おとうと』『雪之丞変化』『炎上』のほか、初デジタル化となった『野火』『黒い十人の女』『犬神家の一族』といった作品が上映される予定となっている。

 今回の特集の上映館である角川シネマ新宿では、本映画祭期間中に手描き看板を掲出予定。その制作を務めるのは、「雷蔵祭 初恋」「若尾文子映画祭 青春」も担当した、手描き看板歴38年の北原邦明氏。手描き看板全盛期には1年で200作品を手掛けるなど、手描き看板の技術を現代に受け継ぐベテラン職人だ。作業工程はまず、壁に貼り付けたザラ紙にスライドで『雪之丞変化』の画像を投影。輪郭などをペンでトレースし、下描きを作成。その下描きを水に濡(ぬ)らして壁に貼り付け、その上から直接、屋外用水性絵の具でペイント。太さなど多様なブラシを使い分けながら、およそ3~4時間ほどかけて絵を完成させる。そしてそこに文字職人・生駒六郎氏がタイトルやコピーなどを描き入れて、看板は完成する。

 長谷川一夫ふんする上方歌舞伎の女形・中村雪之丞が描かれた今回の看板のテーマは「鮮やかさ」だという。「歌舞伎役者の白塗りの顔は、青みがかった肌の色を出すのが難しいんです」と語った北原氏は、納得がいくまで筆を入れ続けていた。

 「現在の看板はほとんどが写真の出力。それだとあっという間に完成するんですが、手描きだとやっぱりそれなりに時間がかかります。こうやって看板に絵を描く機会がほとんどないんで、今回は貴重。描いていて楽しいですね」と語る北原氏だったが、「もうこの技術が若い人に継承されることはないでしょうね。そもそも手描き看板の仕事がないわけですから」とポツリと付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

特別企画「市川崑映画祭−光と影の仕草」は1月16日~2月11日まで角川シネマ新宿ほかにて全国順次公開


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