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本物の不良をキャスティング 逮捕者が続出しキャスト減少?

本物の不良をキャスティング 逮捕者が続出しキャスト減少?
初日イベントでは(左)原一男監督、小林勇貴監督がトークショーを行った

 16日、セルビアで生きる若者たちの現状をドキュメンタリータッチで描いた映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』の初日イベントがシアター・イメージフォーラムで行われ、日本を代表するドキュメンタリー監督の原一男監督と、『孤高の遠吠』で地元の不良たちをキャストに起用した経験もある小林勇貴監督がトークショーを行った。

 同作は内紛が続くセルビアを舞台に、仕事もなく夢も持てずに生きる若者たちの姿を描いた青春ドラマ。若者をリアルに描くべく劇中の舞台となった街の高校に通う不良たちを起用するなど、ドキュメンタリータッチの手法で撮影されたことも話題になっている。

 撮影中には不良同士がケンカをしたりとトラブルもあったそうだが、暴走族をテーマにした『孤高の遠吠』で同じような手法を使っていた小林監督も「映画を撮ろうと思ったのと警察で暴走族対策課が出来たのが同時で、撮影中にどんどん捕まって。出演者のひとりが『再来週くらいに捕まる予定になっているので自分の撮影のシーンは早めに撮った方がいいです』って逮捕のシフトみたいなのがあって、出演者が減っていった事はありました。ただ、敵の派閥はわざわざ呼ばないのでケンカはなかったです」と通常の撮影とは異なる苦労を紹介。

 また、同作のキャストが演技特訓をして撮影に臨んでいる事に小林監督は「自分の映画に出ている不良はそういう事をしていないけど、そのままの状態だと撮れないはずのものがちゃんと撮れている」と比較しつつ、自身のこだわりとして「それでなくなるものもあると思うので演技指導をしようとは思わないですけど、町のすさんだ感じは大事にしながらこれからも撮っていきたいと思いました」と話した。

 一方、原監督は映画の印象について主人公が見せる鬱屈(うっくつ)としたした表情を挙げて、「やむにやまれぬ思いだけで対話をするような。そういう感じって俺たちにいつあったかと思うと、1970年代に少しあったなという思いがして」と共感も。さらに、羽仁進監督の『不良少年』を引き合いに出すと、「あのヒリヒリする感じと同じような質がこの映画にあると感じました」と話した。(取材・文:中村好伸)

映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』は公開中


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