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ビートたけし、自分の演技が不安で頭抱えた

ビートたけし、自分の演技が不安で頭抱えた
西島秀俊&ビートたけし&ウェイン・ワン監督 - 写真:奥山智明

 映画『スモーク』(1995)で世界三大映画祭の一つに数えられるベルリン国際映画祭銀熊賞受賞の実績を残した香港出身のウェイン・ワン監督と、日本が世界に誇るビートたけしと西島秀俊がタッグを組んだ映画『女が眠る時』(2月27日公開)。自身の監督作以外での主演は2004年の『血と骨』以来、実に12年ぶりとなるたけしは「頭を抱えるほど自分の演技が不安だった」と意外な言葉を口にした。その理由は、夢や妄想と現実の境目があいまいでミステリアスな作風によるものなのか。3人が語り合った。

 スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を大幅にアレンジして映画化した本作は、閑静なリゾートホテルを舞台に、親子ほど年の離れた妖しいカップル(たけし、忽那汐里)と、二人の謎めいた関係に取りつかれて好奇心の果てに暴走していく作家(西島)を見つめた、愛憎のミステリーだ。

 「主演は西島くんだと思っていた」と笑みを浮かべたたけしは、台本を読んで「俺は頭が悪いのかなと思った。普通の台本なら物語の流れも結末もわかるんだけど」と複雑に入り組むストーリーを理解することに苦労したという。自分より映画表現に詳しいと称賛する西島が「『いい』と言うなら間違いはないだろう」と安堵したが、「自分は自分の演技が不安だし、完成作も不安で頭を抱えながら自分の演技ばかりをずっと観ていて。観終わって、どんな映画だったっけ? と覚えていないくらいだった」と“世界のキタノ”と称されるたけしの知られざる一面が明かされた。

 「ウェイン・ワン監督がビートたけしさんを撮る作品ですから、それは出ますよね(笑)」と出演を即決した西島は、「今回は特にビートたけしさんが愛というものに執着する役ということで、撮影現場でもたくさん衝撃を受けましたし、本当に感動しました。素晴らしかったです」と感激の表情。初めて日本映画を手掛けたワン監督も「日本で撮りたかったというより、たけしと仕事がしたかった」と言い切った。

 たけしが演じたのは、若く美しい女性(忽那)が眠る姿を動画に記録し続けるという一風変わった役。「愛しい存在の何を残したいか?」という問いに「自分はエンターテインメントの世界にずっといるので、お客さんの心に“あのときのたけしのギャグ、あの笑いはすごかった”というようなものを、一つ残せればそれでいい」と芸人魂をのぞかせたたけしだった。(取材・文:柴田メグミ)


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