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コーエン兄弟、3年ぶりの監督作『ヘイル、シーザー!』を語る

コーエン兄弟、3年ぶりの監督作『ヘイル、シーザー!』を語る
兄・ジョエル・コーエン

 映画『ファーゴ』『ノーカントリー』で監督を務め、『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞脚本賞にノミネートされているジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、1月27日(現地時間)にニューヨークで行われたアップルストアのイベントで、新作『ヘイル、シーザー!』(5月13日~日本公開)について語った。

 本作は、1950年代の映画界の黄金期を舞台に、古代ローマを描いた大作に出演する主役ベアード・ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が、謎の集団 The Future に誘拐され100万ドルを要求されたことで、スタジオはフィクサーのエディー・マニックス(ジョシュ・ブローリン)を雇って、ベアードの行方を捜すというもの。キャストはこの他、スカーレット・ヨハンソンやチャニング・テイタムなどが、スタジオ内で製作中のミュージカルに出演する俳優を演じている。

ヘイル、シーザー!
弟・イーサン・コーエン

 映画界の黄金期だった1950年代に興味を持ったのはなぜか。「ジョシュ演じるエディーは実際にMGMで1940~50年代に副社長を務め、最終的にスタジオのフィクサーとなった人物を基にしている。彼に興味を持った僕らは、このキャラクターを主人公に24時間の彼の人生を描いたら面白いと考えた」とジョエルが語り、一方イーサンは「映画内で描かれる古代ローマの時代を描いたような大作は、あの時代が全盛で、ある意味(この後訪れる)退廃的なハリウッドを象徴していた」と持論を語った。

 今作では、スターのスキャンダルが描かれている。「おそらく1950年代が、スターのスキャンダルを事前に防げた最後の年代だったかもしれない。今作でもそれを防ぐ姿を描いている」とジョエルが答えた。

 今作を描く上での具体的なリサーチについては「特に具体的なリサーチはしていないが、僕らがずっと映画ビジネスに興味を持ち続けていたことが今作のリサーチになった。これまでの僕らの作品も、頭の中にあるものを描いてきたし、実際のエディーのモデルとなった人物はフィクサーであるという以外は、エディーとは全く似ていない」とイーサンが説明した。するとジョエルが「だが、スカーレット演じるディーアナは、(映画『水着の女王』などの)女優エスター・ウィリアムズに影響を受けたもので、エスターが使用していたプールは今でも存在する。さらにチャニングが踊ったタップナンバーは、ジーン・ケリーをほうふつさせるよ」と付け加えた。リサーチしたことは否定したが、参考にした作品はあるようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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  • 「ヘイル、シーザー!」 from ここなつ映画レビュー (2016年5月16日 12時50分)
    もう今週はバタバタでぐちゃぐちゃで疲れ果ててて、だからと言って来週の事も見えなくて、もうどーでもいーから週末位はノー残業(死語)で何もかも忘れてさくっと映画でも観てやる!明日の事は明日考えるんだもんね!などという気持ちになった金曜日の夜などにはちょうどいい作品。つまり、可もなく不可もなく、という娯楽作品である。しかし、しかーし!本当は深~いのかもしれない。当時のアメリカでは(って正確にいつの時代設定だかは知らないけど)赤狩りの嵐が吹き荒れ、その影響がハリウッドにまで及んでいる頃だった筈だから。「何でも屋」ジ ...[外部サイトの続きを読む]
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