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俳優にオスカーをもたらすタランティーノの実力

俳優にオスカーをもたらすタランティーノの実力
第88回アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたジェニファー・ジェイソン・リー - (C) MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.

 日本時間29日に行われる第88回アカデミー賞で、クエンティン・タランティーノ監督最新作『ヘイトフル・エイト』での怪演により、助演女優賞にノミネートされたジェニファー・ジェイソン・リー。54歳にして初のオスカーノミネートとなった彼女をはじめ、タランティーノ監督が輝かせてきた数々のスターの軌跡を振り返ってみた。

 『ヘイトフル・エイト』でジェニファーが演じたのは、賞金稼ぎルース(カート・ラッセル)の“獲物”となった大胆不敵な犯罪者デイジー・ドメルグ。高額の賞金を懸けられた彼女が何をしでかしたのかは明かされないが、舞台となる雪山のロッジに集う8人の中で紅一点にもかかわらず全く女扱いされない「モンスター」のような女だ。何を考えているのかわからない不気味さを漂わせたこの汚れ役は、体温が低そう&仏頂面のジェニファーにまさにハマり役で、オスカーノミネートも納得の凄みがある。

 そのほか、『パルプ・フィクション』(1994)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ低迷期から返り咲いたジョン・トラヴォルタ、同作で助演男優&女優にそれぞれノミネートされブレイクしたサミュエル・L・ジャクソンとユマ・サーマン、『イングロリアス・バスターズ』(2009)、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)で2度の助演男優賞に輝いたクリストフ・ヴァルツ……。タランティーノ作品でアカデミー賞を受賞、候補になった俳優たちは数知れず。

 とはいえ、彼らがタランティーノと仕事をしたがるのは、彼の熱心な口説き(アプローチ)と、俳優をキャリアアップさせる魅力的な役柄に他ならない。タランティーノが言うには「監督にとって、自分が演じてもらいたい役者にオファーして出演を取り付けるのは一番大切なプロセスだけど、僕は思い立ったらすぐ行動するタイプ」だそうで、『キル・ビル』(2003)ではルーシー・リューを「君のために作った役がある」という殺し文句で説得。『イングロリアス・バスターズ』ではナチスをぶっ殺す極秘部隊の中尉役をブラッド・ピットにオファーし、運よく次回作を探していたブラピをつかまえることに成功。『ジャンゴ 繋がれざる者』で憎々しい悪役を熱演したレオナルド・ディカプリオについては、彼の方から出演を熱望したという。

 今年の助演女優賞候補は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデル、『スポットライト 世紀のスクープ』のレイチェル・マクアダムス、『キャロル』のルーニー・マーラ、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレット。ジェニファーはこれら強豪を抑え、強烈な汚れ役で初のオスカー受賞となるか? 受賞結果に期待したい。(編集部・石井百合子)

映画『ヘイトフル・エイト』は上映中


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