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時代劇再生を願う榎木孝明 取り戻したい日本文化(1/2)

時代劇再生を願う榎木孝明 取り戻したい日本文化
榎木孝明

 俳優で画家の榎木孝明が時代劇の「再生」に向けた運動に取り組んでいる。最近ではNHK大河ドラマ「真田丸」で悪の武将・穴山梅雪を怪演し、昨年は30日間に及んだ「不食(ふしょく)」生活で話題となり、古武術にも精通し、旅人でもあるなど、いくつもの顔を持つ榎木が、生涯の使命として取り組む「時代劇再生」プロジェクトについて語った。

 日本人としての誇りを胸に、失われつつある日本文化継承のために時代劇の聖地・京都にアミューズメントパーク施設「時代村」を建設するという構想を持ち、海外への情報発信を視野に入れ、国を挙げての運動も呼びかけている榎木。そのきっかけとなったのは、40年以上続いたTBSの時代劇ドラマ「水戸黄門」が2011年に幕を閉じたことだと語り始める。

 同ドラマの撮影が行われていた東映京都撮影所での打ち上げに参加した榎木は、「(打ち上げで)皆さん技術継承など今後への不安の話ばかりされていて、時代劇の灯を消さないよう考えないといけないと思った」と振り返る。そしてその思いは20代の頃から京都で仕事をしていた榎木が、常々感じていたことだったという。

 「(撮影所の人たちは)職人気質で、言葉使いは荒いけど、みんな時代劇を愛している人たち。京都のスタジオはちょっと背筋が伸びる雰囲気で、そのピリピリ感がよかったのが、だんだん緊張感が欠けてきて……」と心境を吐露する。自身、放送中の「真田丸」で穴山梅雪を演じたが、「時代劇は“形”(所作や作法)がちゃんとあってのものなので、(形が無くなると)本来のファンが離れてしまう」と危機感を覚えているそうだ。

 そこで、「本物の時代劇をちゃんと作って、(今の時代劇との)違いを明確に表現できればおもしろい。ピンチを逆にチャンスに変える」と意気込む榎木が取り組んでいるのが、時代劇再生運動「映画一期一会プロジェクト」。

 この運動の拠点となる「時代村」には京都府京丹波町が協力予定。京丹波町が土地を提供し、オープンセットでの撮影が可能で、同時にアミューズメントパークのような機能を持つ施設を構想している。「今春にもその完成予想図を描ければ」と話す榎木だが、この施設は時代劇の発展のためだけではない。「総合文化施設ですね。外国人も日本文化を探して旅する人がたくさんいる時代。旅籠(はたご)を充実させて宿泊施設にし、体験型の街を作り、継承者の問題を抱えている伝統工芸・芸能の人たちも巻き込んでいきたい」と壮大なプランを明かした。


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