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ディズニーのプロデューサーに求められるバランス感覚

ディズニーのプロデューサーに求められるバランス感覚
ウォール街で財務関係を経験したのちに、ディズニーに就職。映画とは全く別の部署で8年間働いてから、念願かなってプロデューサーに - クラーク・スペンサー - (C)KaoriSuzuki

 ディズニー・アニメーション最新作『ズートピア』のプロデューサーであるクラーク・スペンサーは、彼の仕事について、「常にクリエイティブなことと、予算やスケジュールの間のバランスをとらないといけないんだ。なぜなら、すべてを手にいれることはできないからだよ」と説明する。

 財務の仕事やブロードウェイの劇場運営、スタジオ経営などを経験してきたクラーク。さまざまな現場を経験してきた彼は、監督たちクリエイターとプロデューサーたち製作の立場を「製作側はいつも物事を小さくしようとする。妥当な期間内で仕事を終えられるようにね。でも、監督たちは常にすべてを大きくしようとする」と分析する。その上で、プロデューサーの一番の仕事は「彼らのビジョンを映画の画面に出せるように手伝うこと」だときっぱり。たとえ映画が完成間近であったとしても、ストーリーのために監督が必要な変更があると考えれば、それに応えるために懸命に検討するのだという。

 またディズニーの製作陣は、映画が大ヒットしてもオリジナルのクリエイターを抜きにして続編の企画を進めることはないとのこと。彼らのトップであるジョン・ラセターの「たとえ大作を作って、それがとてもうまくいっても、監督が素晴らしいアイデアを持っている時だけ、続編を作るべきだ」という考えの下、プロデューサーたちは行動しているのだという。ジョンの考えでは、続編は観客が観たがっているから作るものではなく、監督たちが続編を作りたいから作るものなのだそう。

 クリエイターのことを非常に大事にしている製作陣だが、もちろん製作陣ばかりが妥協するわけではない。優先順位のバランスを考えながら、限られた時間の中で何ができるのか。ときには不必要と判断した要素を削除するために奔走することもある。すべては最高のストーリーを作るため。だが、ときに「この映画を実際作ることができるのか? 時間内に映画を仕上げられないのだろうか」と不安を感じることもあったという。けれども『ズートピア』の主人公・ジュディのようにクラークは諦めなかった。「最終的にどうすればこの映画を作ることができるのか、考えないといけないんだ。でも、なんとか仕上げることができると、信じ続けないといけないんだ」とクラークは語る。さまざまな状況に板挟みになりながらも頑張ってきた彼の熱意は、本作のストーリーからも感じられることだろう。(編集部・井本早紀)


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