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映画版『アイアムアヒーロー』の“ゾキュン”が怖過ぎる「R15+指定以上が前提」(1/2)

映画版『アイアムアヒーロー』の“ゾキュン”が怖過ぎる「R15+指定以上が前提」
映画版のクライマックスで主人公・英雄が対峙する最恐のゾキュン - (C) 2016 映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C) 2009 花沢健吾/小学館

 花沢健吾の同名漫画を実写化し、謎のウイルスによって凶暴化した「ZQN(ゾキュン)」の過激な描写が話題となっているパニックホラー『アイアムアヒーロー』で、R15+指定の限界とも言うべき映像表現に挑んだ理由を、佐藤信介監督に聞いた。

 「ZQN」とは、生きる屍となって理性を失くし、人間を襲う感染者のこと。本作では大泉洋ふんするさえない中年男の主人公が、女子高生(有村架純)や元看護師(長澤まさみ)と共に、その襲撃から生き残ろうとする姿を、血しぶきの飛び交う激しいアクションなどの刺激的な描写を交えて描いている。劇中で特に印象的なのが、原作からの再現度も高い、元陸上選手の「ZQN」。通常は頭部を破壊すると活動を停止するが、頭頂部が大きく陥没しながらもハイジャンプを繰り返すその異様さはズバ抜けており、目が離せない存在だ。

アイアムアヒーロー
『アイアムアヒーロー』メイキングより (C) 2016 映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C) 2009 花沢健吾/小学館

 そんな「ZQN」と主人公の戦いをはじめとする激しいバイオレンスシーンをどこまで見せるのかは、描き方や表現方法の線引きが難しかっただろうが、今回はあえてR指定を目指したという。「どこまで描くのかという表現の問題は、間違いなく外せないこの映画の芯の部分の一つだと思っていたので」と佐藤監督が語る通り、15歳未満の鑑賞を禁止するR15+指定作品となっている。

 「ZQN」のような設定を扱った作品は世界中で人気を博しているものの、過激な表現ゆえに好みがわかれやすく、ことに邦画の場合、本作と違って小規模公開の低予算作品が多い。また、娯楽大作は興行展開から、保護者の指導があれば12歳未満も鑑賞可能なPG12の範囲内の表現に抑えるものも多いが、佐藤監督は原作の世界観を表現するためには思い切った描写が必要だったと明かす。「今回、僕らが目指したのは、“気持ちの良い”表現。この物語を描き切るために必要な表現と、可能な限り幅広い観客層に観てもらえることを現行の規定に当てはめると、R15+指定だったんです」。

 佐藤監督が目指した“気持ちの良い”表現とは、「激しい描写を取り入れるのであれば、さらにその先の別の感覚や感情を生むように表現すべきじゃないかと。ただし、この映画には、激しい描写そのものにフェティシズムを感じさせる狙いはないので、画は見せずに音だけで想像させたり、直接的な描写を抑えるといったさじ加減をしています。その上で、行くところまで行ったみずみずしさや美しさを狙ったので、僕はこの作品に爽やかな印象を持っているんです(笑)」とのこと。


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