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是枝裕和監督の団地描写へのこだわり!団地マニアもん絶ポイント

是枝裕和監督の団地描写へのこだわり!団地マニアもん絶ポイント
団地描写へのこだわりを語った是枝裕和監督

 是枝裕和監督が9歳から28歳まで住んでいたという東京都清瀬市の旭が丘団地で撮影が敢行された映画『海よりもまだ深く』のトークイベントが26日に都内で行われ、団地好きユニット・団地団(大山顕、佐藤大、速水健朗、山内マリコ)のメンバーが興奮気味に「最高の団地映画です!」と監督に思いをぶつけた。

 是枝監督自身、団地団の本を愛読していたとのことで、この日はディープな団地トークに花を咲かせた登壇者たち。今回、自身が住んでいた団地で撮影することになった思いを是枝監督は「団地に住んでいた親が亡くなって、定期的に帰る場所がなくなった。だから団地に対する愛惜の思いもある。今回の映画はなくなっていくもの、人やもの、場所に対する愛情を込めて撮りました」と明かした。

 もともと旭が丘団地を想定して脚本は執筆したものの、実際の撮影は「私小説として閉じてしまわないか」という危惧から、別の団地での撮影を模索していたという。しかし、なかなか撮影を許可してくれる団地は見つからず、最終的に旭が丘団地の自治会に協力を要請し、「ようやくドアが開きました」と述懐。大山も「だいたい撮影許可が出るのは同じ団地なので、この映画はブレイクスルーですよ」と本作の団地的意義を強調する。

全体
団地団のメンバーは「最高の団地映画です!」と絶賛

 本作では本物の団地と、団地のセットを組み合わせて撮ったというが、是枝監督は「団地の中が広く感じてしまったら、うそになってしまう。だから壁のラインからは絶対にレンズを引かずに、部屋の中のサイズで撮る」ことに注力するなど、「団地の狭さ」をいかに表現するかに苦心したかを告白。

 また、阿部寛ふんする主人公が団地の風呂に入るシーンに「団地の風呂の狭さをあの(阿部の)巨体で表現するなんて」と感激する大山の指摘に、是枝監督は「だいたい部屋をリフォームすると、風呂と台所が(新しいタイプに)変わってしまうんで、あそこはセットで撮影したんですけど、風呂は小さめの方が面白いだろうと思ったのと、(追い炊きの)ガチャコンという音を撮りたかったので、あの小さいタイプを選びました」と裏話を披露。団地出身の監督ならではのこだわりが次々と明かされ、団地団のメンバーも終始、「クーッ」ともん絶させられっぱなしだった。(取材・文:壬生智裕)

映画『海よりもまだ深く』は全国公開中


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