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“リアル”なまま画面を作れる喜び!テレビや映画とは異なる配信ドラマの可能性

“リアル”なまま画面を作れる喜び!テレビや映画とは異なる配信ドラマの可能性
土方政人監督(写真左)の演出を受ける小松菜奈 - dTVオリジナルドラマ「高台家の人々」撮影現場にて

 「(配信ドラマが増えている状況は)チャンスだなと思っています。エッジのあるものを作ることができる」。映画『高台家の人々』およびdTVオリジナルドラマ「高台家の人々」でメガホンを取った土方政人監督が、インターネット配信ドラマが抱く可能性について語った。

 一昔前は配信ドラマといえば低予算というイメージがあった。しかし、dTVをはじめNetflix、Hulu、Amazonなどが続々と自社制作のドラマタイトルを発信していく中、そのイメージは一新されたといえよう。オリジナルドラマ「高台家の人々」を制作しているdTVに関しては、作品作りに『悪の教典』(2012)から映画との連動ドラマ制作を行ってきており、邦画の布陣に並べるキャスト陣をそろえるだけではなく、映画ではできなかった表現をも取り入れた配信ドラマならではの可能性を模索している。ドラマ「高台家の人々」も主演は女優の小松菜奈が担当しており、5月に都内某所で行われた撮影現場には十分に整った撮影環境に多くの製作スタッフが集結していた。

 もともとドラマ「ショムニ」「謎解きはディナーのあとで」などテレビドラマ畑の演出家である土方監督はこれをどのようにとらえているのか。映画もドラマもどちらも経験しているからこそ、配信ドラマの自由さに良さを感じているよう。土方監督は独特の制約がないことで、“リアル”な表現ができると話す。「その辺にある看板とか物も映して大丈夫ということも魅力なんです。テレビだと本屋の本から全部変えたり、コンビニの商品を全部入れ替えたりしないといけなかったりする。それに比べて、映像がリアルになるということはすごくいいことだと思うんです」。

 また土方監督によれば、映像表現的には映画もドラマも配信ドラマも変わりないが、観客の観方が変わるという。「作り手は、まずそれを観る人のことを考えて作っているんですよね」と言うと、テレビドラマは「ながら見」されやすいため説明的なセリフや注目箇所をアップにしてわかりやすい表現を用い、映画は観客が集中してみる説明的な要素を省いて作品の世界に浸れる長回しを用いたりすると説明。それでは今回の「高台家の人々」は? 作品を選んで観るという過程があるため、集中して観られる場合が予測されるが、画面が小さい分ツーショットやルーズ(広めの範囲)なカメラワークよりも、俳優の表情が見えるようにアップを多用したという。「(配信ドラマは)これからどんどん増えていくと思いますし、歓迎しています」と意気込む土方監督。監督たちの演出の違いに注目してみれば、さらに配信ドラマの面白さを発見できるかもしれない。(編集部・井本早紀)

dTVオリジナルドラマ「高台家の人々」は映像配信サービスdTVで6月より独占配信予定


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