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秋葉原通り魔、土浦連続殺傷…実話に基づく『葛城事件』、無差別殺傷犯の初映像

秋葉原通り魔、土浦連続殺傷…実話に基づく『葛城事件』、無差別殺傷犯の初映像
引きこもりの青年が無差別殺傷事件を起こす緊迫の場面 - (C) 2016『葛城事件』製作委員会

 2001年に起きた無差別殺傷事件をモチーフにした舞台を演出家の赤堀雅秋が自ら映画化したサスペンス映画『葛城事件』で、死刑囚となった青年・稔と、彼と獄中結婚した女性の衝撃的な面会シーンが公開となった。

 今回公開された映像は、父・清(三浦友和)の抑圧や兄・保(新井浩文)へのコンプレックス、“一発逆転”できない現実から負の感情にかられていく稔の心情を克明に捉えたもの。定職につかず引きこもり生活を送る現状を、兄にたしなめられた際に「人のこと見下してんじゃねーよ!」と激昂する姿のほか、死刑囚となった稔と獄中結婚をした星野(田中麗奈)の面会シーンから彼の心の闇が浮き彫りになっていく。

 罪を悔いて改心させ稔を救いたいと願う星野に対し、稔はそんな彼女を見透かしたように「差し入れは現金にしろ」「缶コーヒーは甘い方が好みだけど、お菓子はしょっぱいものがいい」などと挑発的な言動を見せる。笑顔を浮かべ穏やかに話したかと思えば、突如大声を出したりと稔の危うい精神状態がありありと映し出され、果たして彼に“救い”は訪れるのか? 何が彼をそうさせたのか……? と答えの出ない問いを突き付ける。平凡だったはずの家族があっけなく崩壊していく悲しさ、その衝撃を象徴するかのような名シーンだ。

 赤堀監督は舞台版のモチーフとなった“附属池田小事件”に加え、映画版では「土浦連続殺傷事件」「秋葉原通り魔事件」「池袋通り魔殺人事件」など近年起きたさまざまな事件の犯人像や公判の傍聴記録、事件を起こすにいたった背景や家族関係などをリサーチ。親から抑圧されている、幼いころから落ち着きがなくそのことをとがめられ、いじめられ疎外される、社会に出ても仕事が長続きせずそれがコンプレックスとなり社会を逆恨みするといった犯人たちの傾向を、稔のキャラクターに反映しているという。

 稔を演じるのは、オーディションで抜てきされた大衆演劇「若葉劇団」出身の26歳の若手注目株・若葉竜也。念願かなって役をつかんだものの、撮影後には「撮影時の記憶があまりない」と語るほど壮絶だったと述懐する彼は、9年前にも三浦の息子を演じており、今回もベテランの三浦を相手に鬼気迫る演技を見せた。(編集部・石井百合子)

映画『葛城事件』は6月18日より新宿バルト9ほか全国公開


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