カンヌ高評価！NASA宇宙飛行士、移民の前に不時着!?

　第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた映画『アスファルト』が9月3日より日本公開されることが決定。それに伴い予告編が公開され、アルジェリア系移民の女性の前に突如不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士が現れるなど、年齢も職業も国籍も超えて6人の男女が不思議な出会いを果たしていく様子がお披露目された。

　今回公開された予告編では、フランス郊外の寂れた団地を舞台に、3組6人の男女の出逢いがユーモラスに切り取られている。車いす生活を送る中年男性と物憂げな美人看護師。「母親は死んだ」とうそぶく鍵っ子のティーンエイジャーと、全盛期を過ぎた女優。そして突然不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と、彼を受け入れることにするアルジェリア系移民の女性。一癖も二癖もありそうな登場人物たちが、年齢も職業も国籍も超えて絆を育んでいく。

　フランスの名女優イザベル・ユペールや、『ファニーゲーム U.S.A.』のマイケル・ピットがキャストに名を連ねる中、メガホンを取ったサミュエル・ベンシェトリ監督の実の息子ジュール・ベンシェトリがティーンエイジャーを瑞々しく演じているのが印象的だ。灰色を基調にした映像にときおり、壁に飾られた『ダイ・ハード』のポスターが映り込むなど、映画ファンにはうれしい小ネタも満載だ。また、6月24日～27日まで開催されるフランス映画祭2016でも先行上映される本作。主演のイザベルが映画祭の団長も兼ね、来日することが決定している。（編集部・石神恵美子）

映画『アスファルト』は9月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開