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岩井俊二監督、ニューヨーク・アジア映画祭で生涯功労賞!

岩井俊二監督、ニューヨーク・アジア映画祭で生涯功労賞!
これからもマイペースに……岩井俊二監督

 第15回ニューヨーク・アジア映画祭で岩井俊二監督が生涯功労賞を受賞し、その受賞への思いと新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』について、6月24日(現地時間)ニューヨークのリンカーン・センターで行われた取材で語った。

 派遣教員の皆川七海(黒木華)は、出会い系サイトで知り合った鉄也と結婚することになったが、友人の少ない彼女は、何でも屋の安室(綾野剛)に結婚式の代理出席を頼む。その後、夫の浮気が明るみになるが、義母から逆に七海が浮気を疑われ、家を出ていくことになり、行き先を失った彼女は安室に助けを求める……。岩井監督自身が執筆した同名小説を映画化した本作。

 生涯功労賞について岩井監督は「そんなにやっていたのかという印象です。自分の中では賞とかに振り回されずにいようと、若い頃から心掛けてきました。(今回の受賞は)ありがたいと思いつつ、作ることは自分との戦いなので、マイペースにこれからも続けたいと思っています」と感謝を述べた。

 また、アジアやアメリカで活動した10年間を振り返って「自分の人生を、10代の頃から映像を作ることに定めた時点で、映画を制作することは、自分にとって挑戦でした。その頃から厳しい選択だったから、その感じを忘れずにいようとすると、そういう(人生の)軌跡になるのかもしれません。常に不慣れなことを頑張ってやりたい」と語った。

 さらに原作となる小説についても「(小説の)物語は、自分の中で(長年)切れ目なく書き続けていたもので、今作は約1年かけて撮影したのですが、空いている期間もあり、その期間や撮影中にも書き続けていました。そのため実際に小説を書き終えたのは撮影後でした。黒木華は、(小説執筆中の)ある段階で彼女を入れた作品にしようと決めました」と説明する岩井監督。

 今作は東日本大震災後の閉塞感のある日本で、七海を通して希望を持って生きることを描きたかったのか。「今作の主人公自体、そんなに変化していない気がしていて、彼女が転落しているように見えるなら、それは鑑賞している人の見方です。その見え方を徐々に変えていくと、転落していたはずのものが、上昇して見えるような、そういう話に僕はしたかった。僕ら観客が世の中をどう見ているか、見るアングルによって転落しているように見えたり、逆に見えなかったりするので、人生というものは、そういうものじゃないかと思っていて、それを今作でトライしたかった」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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