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ファインダーのぞく金正日 独裁者の映画狂いな一面

ファインダーのぞく金正日 独裁者の映画狂いな一面
金正日と拉致された2人(申相玉、雀銀姫) - (C)2016 Hellflower Film Ltd/the British Film Institute

 北朝鮮に拉致された韓国人女優と映画監督の事件に迫るドキュメンタリー映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』の予告編が公開され、映画のために拉致を指示するほど映画好きだった金正日がカメラのファインダーを笑顔でのぞきこむ姿が明らかにされた。

 本作は1978年に韓国で発生した女優・雀銀姫(チェ・ウニ)と映画監督・申相玉(シン・サンオク)の拉致事件の真実を追った実録映画。雀本人やその家族、当時事件を調査した香港捜査官、米国外務省関係者、元CIA職員らのインタビューを通して、拉致から1986年に亡命するまでの8年間に及ぶ北朝鮮での生活が解き明かされる。

 今回お披露目された予告編の中で注目すべきは、金正日の映画好きな一面をとらえたカット。元米国務省のデービッド・ストラウブが「恐るべき独裁者」と証言するその人物が、満面の笑みを浮かべる人々に囲まれ、自身も笑顔でフィルムカメラのファインダーをのぞきこんでいる。

 映像の中で「私は従順な人形になりきった。命がけの演技だった」と北朝鮮での恐怖を振り返っている雀とは対照的に、拉致されて連れてこられたはずの北朝鮮で映画づくりに没頭していく申監督の姿もとらえている本作。自らの肉声をほとんど露出させないことでも知られる金正日だが、この映画では雀が密かに録音した「拉致を指示したことを認める」ような金正日の発言もおさめられている。(編集部・海江田宗)

映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』は9月24日よりユーロスペースほか全国順次公開


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