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「まれ」土屋太鳳&葉山奨之、いまも変わらない姉弟の絆

『青空エール』で再共演した二人(写真:高野広美)
『青空エール』で再共演した二人(写真:高野広美)

 NHKの連続テレビ小説「まれ」でヒロイン・希を演じた土屋太鳳(21)と、希の弟・一徹を演じた葉山奨之(20)が、映画『青空エール』で再び共演を果たした。本作で二人は、名門吹奏楽部で夢を追うヒロイン・つばさと、時に彼女とぶつかり合う吹奏楽部の仲間・水島を好演。撮影中、俳優を辞めようかとまで悩んだという葉山を救った土屋の言葉とは? 「まれ」から続く“姉弟”の絆を二人が語った。

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 オファーを受けたときは二人ともビックリしたようで「一徹として、弟として接していたので」と土屋が言うと、「ずっと姉ちゃんだった人と、今度はライバルだったり、時に支え合ったりする仲を演じるのか……と思ったけど、よく知る人だったからこそやりやすい面がありました」と葉山が続ける。朝ドラでの時間の積み重ねが、今回の役柄を務める上で確実にプラスになったようだ。

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土屋太鳳

 ゼロから始めたトランペットに苦戦し、自身とは遠く離れたクールな水島という役柄に挑んだ葉山は「撮影現場にいる間、ずっと水島でい続けるのはつらいので、カットがかかったら自分に戻るというスタンスでやっていました。だからカットがかかると、太鳳ちゃん! みたいな感じで(笑)。吹奏楽部の部室に置かれたギターを一緒に弾いたりして、楽しかったよね」と隣にいた土屋を心の支えにしていたことを明かす。

 今回、葉山が自分の演技などに悩み、俳優を辞めようかと考えるまで落ち込んだときも、土屋に「もうこれ以上できないかも、俳優を辞めようかな」と相談したそうで、土屋は「生きていればいろいろな時期があるし、私自身も心が折れることが多い。でも、あがいたり迷ったりできるのってありがたいこと。だからこそ成長できるし、前に進んでいけると思うから。そういう気持ちを知るからこそできる表現もあると思うし、迷っていいんだよって」と答えたというから、二人の関係はまさに姉と弟のよう。

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葉山奨之

 それは葉山も実感しているようで、「迷ったらすぐ太鳳ちゃんに言っていました。“あそこがダメだったな……”“そんなことないよ”って。本番の前には太鳳ちゃんと必ずこうやって」とその場で葉山の差し出した手に土屋が手を重ねて握手し、「大丈夫大丈夫、いけるよ! と言ってたよね」というから、まさに“エール”を送り合う関係だったようだ。(取材・文/浅見祥子)

映画『青空エール』は全国公開中

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