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オダギリジョーが歩む「もう一つの人生」に蒼井優も驚き

オダギリジョーが歩む「もう一つの人生」に蒼井優も驚き
それぞれのフェンスと向き合っているオダギリジョーと蒼井優(写真:奥山智明)

 故・佐藤泰志氏の同名小説を映画化した『オーバー・フェンス』で主演したオダギリジョーと蒼井優。タイトルにちなんで「超えたいもの」について聞かれたオダギリは、「俳優には縛られない、もう一つの人生を歩みたい」と話し、蒼井を驚かせた。

 本作は函館を舞台に、結婚生活が破たんして妻子と別れ、職業訓練校に通う中年の冴えない男・白岩(オダギリ)と、鳥の求愛ダンスを真似るちょっと風変わりなホステス・聡(蒼井)との出会いを描いたラブストーリー。

 劇中では、人と深く関わることを嫌う白岩に素直にぶつかっていき、時に自身も追いつめてしまう聡を演じる蒼井だが、オダギリとは映画『蟲師』で初共演してから9年ぶり。「当時は人見知りが激しくて、気を遣わせてしまったんです。その後は共演がなかったので二度と共演がないのでは……と思っていた」ほどらしく、最初は「どう距離を取っていいか不安だった」と明かす。

 だが、それぞれに年も重ねてキャリアも積んだ。今作では自転車の2人乗りで夜の函館の町を楽しみ、急速に惹かれ合い、激しい感情をぶつけ合う大人の男女の恋愛をスクリーンに刻み付けた2人。その演技によって佐藤泰志氏の原作による函館3部作の最終章を飾る本作は傑作の呼び声も高い。

 そんな演技で見る者を魅了する彼らはタイトルの“オーバー・フェンス”にかけて、超えたいフェンスを聞かれると、特に自分と同世代の役どころを演じたオダギリからは思いがけない答えが。「10代の頃、20代の初めは、夢を追うから強烈なモチベーションもあって、40歳まで俳優を続けて来れた。たぶん、それが僕にとってフェンスだった」と語り、「40歳からもう40年、80歳までとして『俳優には縛られない』もう一つの人生を歩みたいとも考えます」と続けた。

 一方、オダギリの「もう一つの人生歩みたい宣言」に驚いていた蒼井は、「以前は出演する作品の一本一本がフェンスでした」と俳優業を始めた頃のことを振り返りつつ、「今は無事にその日その日を迎えられたらいい。一日一日がフェンスです! 相当低いフェンスですかね」と笑った。

 人それぞれの人生に立ちはだかるフェンス。劇中の登場人物たちとともに、自分にとってのフェンスは何なのか。ちょっと思いを巡らせてみてもいいのかもしれない。(取材・文:前田かおり)

映画『オーバー・フェンス』はテアトル新宿ほか全国公開中


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