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広瀬すず、何もかもボロクソに…監督の鬼指導に感謝(1/2)

広瀬すず、何もかもボロクソに…監督の鬼指導に感謝
「全てが愛情」と語る広瀬(写真:高野広美)

 今や映画やテレビに引っ張りだこの女優・広瀬すず(18)が17日公開の映画『怒り』で、あるショッキングな事件に巻き込まれる女子高生の役に挑んだ。自らオーディションで役を勝ち取り、スパルタな指導で知られる『悪人』の李相日監督から“ボロクソ”に言われながらも、歯を食いしばり必死に耐え抜いたという広瀬が、本作の撮影を振り返った。

 『悪人』に続き、李監督が吉田修一のミステリー小説を映画化した本作は、現場に「怒」という血文字が残された1年前の未解決殺人事件を軸に、千葉、東京、沖縄を舞台にした3つの物語が紡がれる群像劇。母親と夜逃げ同然で沖縄の離島に移り住んできた泉(広瀬)は、無人島にこもるバックパッカー・田中(森山未來)と出会い、不思議な魅力に惹(ひ)かれていく一方で、過酷な運命に直面することになる。

 脚本を読めば読むほど、泉のことが知りたくなり、「自分の中で何かが変わりそうな予感がした」という広瀬。自ら本作への出演を志願しオーディションを受けるが、「今回はものすごく緊張しました。想像以上に厳しかった」と述懐する。そのときの広瀬について李監督は「持って生まれた魂の強さ、存在から放たれるエネルギーは他の人にない魅力。その魅力を引き出すためには現場で千本ノックかな」と語っていたが、予告は現実のものとなる。

広瀬すず

 広瀬は「初日はカメラを回してもらえず、リハーサルを9時間くらい。ほとんど、自分の感情と相手の感情を考えることに費やされました」と苦笑い。「自分の心が動いたときに、相手の表情を見て、何を感じ、なぜその場面に至ったのか。映画の中では17歳の泉ですが、それまでの17年間、男性にだらしない母親に対してどう思っているのか、それを踏まえて田中という人物をどう捉えるのか。役をつかむまでとことん考えさせる、それが李監督の特徴なんです」。

 さらに「李監督にとってわたしの演技は論外だったんでしょうね。普通は言いにくいこともおかまいなし、何もかもボロクソに言われて『悔しい!』って思いながら必死に追いつこうとしていた」と吐露。それでも「全てが愛情」と言い切る広瀬は、泉に降りかかるある衝撃的なシーンも、李監督がくれた言葉で乗り切れたと声を弾ませる。

 「とにかく怖くて、もがき苦しんで、ずっと泣いていたんですが、本番に入る前に李監督から『泉は心が引き裂かれるんだ』と言われ、それに導かれるように想像して、想像して、それでも正解がわからないままに演じ切り、OKをいただいた。泉の感情が伝わったようで、『やっと終わったね』と優しく声を掛けていただいたときは嬉しかったですね」としみじみ。


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