ADVERTISEMENT

巨匠クストリッツァ×モニカ・ベルッチ新作、驚異の10分超スタンディングオベーション!

第73回ベネチア国際映画祭

モニカ・ベルッチ&エミール・クストリッツァ監督
モニカ・ベルッチ&エミール・クストリッツァ監督 - (c) la Biennale di Venezia - Foto ASAC

 現地時間9日、第73回ベネチア国際映画祭にてコンペティション部門に出品されているエミール・クストリッツァ監督の9年ぶり新作長編『オン・ザ・ミルキー・ロード(英題)/ On The Milky Road』の公式上映が行われ、クストリッツァ監督と主演のモニカ・ベルッチらが出席。上映後には、10分を超えるスタンディングオベーションを受けた。

【写真】妖艶なモニカ・ベルッチ!

 旧ユーゴスラビア・サラエボ出身のクストリッツァ監督は、本映画祭で初監督作『ドゥ・ユー・リメンバー・ドリー・ベル? / Do You Remenber Dolly Bell?(英題)』(1981)が新人監督賞を含む4部門を受賞し、『黒猫・白猫』(1998)では監督賞を受賞。代表作として知られる『アンダーグラウンド』(1995)は、第48回カンヌ国際映画祭パルムドールに輝くなど、カンヌ・ベネチア・ベルリンの世界三大映画祭を制覇している鬼才だ。

ADVERTISEMENT

 そして今回、クストリッツァ監督が、『007 スペクター』でボンドガールを務め話題になったモニカ・ベルッチと共に主演も務めている本作。戦争中のとある村で、心優しい牛乳配達人の男は前線の兵士たちにミルクを届けていたが、謎めいたイタリア人女性と出会い、情熱的な愛ゆえに危険な冒険に身を投じていく……。そしてその後、年老いて修道僧になった男は激動の人生を回顧する。

 本作について、クストリッツァ監督は「この作品は戦争が終わるところから始まっている。それは戦争で最もドラマティックなのは、戦争が終わってからだと思っているからだ」と切り出し、「(製作に)3年かけ、小説のように作り上げた。長い旅であれば色々と試せる。突っ走ったら、決していいものはできない。ベストなものを見つけるのは本当に苦労した」と長きにわたる製作を振り返った。また、牛乳配達の男が恋に落ちるのはなぜイタリア人女性なのかと問われると、「モニカ・ベルッチがイタリア人女性だったから」と回答し、モニカあってこその作品であることを強調した。

 そんなクストリッツァ監督からのラブコールを受けたモニカは、「一緒に働きがいのある監督。監督としてだけでなく、役者、ライター、ビジネスマン、アーティストでもあるから多くのことを学んだ」と監督を称賛。「この映画は戦争についてだけどとても詩的なの。現実とイマジネーションの共存とも言うべきかしら。それに、とても美しい女性の役を用意してくれたエミールに感謝しているわ。とてもフェミニンで、優しくて母性にあふれた女性で、でも行動を起こすときにはためらわず、とても力強い。これまで演じてきた中で最も成熟した役だと思う」と充実の表情を見せた。(編集部・石神恵美子)

映画『オン・ザ・ミルキー・ロード(英題)』は2017年全国公開
第73回ベネチア国際映画祭は現地時間9月10日まで開催

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT