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ポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダさんが死去

アンジェイ・ワイダ監督
アンジェイ・ワイダ監督 - Pascal Le Segretain / Getty Images

 映画『地下水道』『灰とダイヤモンド』などを手掛けたポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダさんが、10月9日(現地時間)肺不全で90歳で亡くなった。ポーランド映画制作者連盟の公式サイトで発表された。

アンジェイ・ワイダ監督が映画化した問題作『カティンの森』フォトギャラリー

 ワイダさんは、1926年3月6日、ポーランド東北部のスヴァウキで生まれ、第2次世界大戦中に反ナチスのレジスタンス活動に従事し、その後ウッチ映画大学で映画を学んだ。1955年には、過去の経験を基にレジスタンスの若者たちを描いた映画『世代』で監督デビューを果たし、2作目『地下水道』でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を、3作目『灰とダイヤモンド』でベネチア国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。『世代』『地下水道』『灰とダイヤモンド』は抵抗3部作として世界的な注目を浴びた。

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 その後も、1975年にポーランドの3人の若者を描いた『約束の土地』でモスクワ映画祭の金賞を受賞。1977年には労働英雄となった男の悲劇を、その男に関する映画を手掛ける女学生の視点で描いた『大理石の男』で、カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞し、その『大理石の男』の続編となった『鉄の男』ではカンヌ国際映画祭のパルムドールを獲得した。

 さらに2000年にアカデミー賞名誉賞を受賞し、来年開催されるアカデミー賞外国語映画賞に映画『アフターイメージ(英題) / Afterimage』がポーランド代表として選考されている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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