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急逝した巨匠アンジェイ・ワイダの最新作、日本公開決定

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ワイダ監督の最新作が日本公開へ
ワイダ監督の最新作が日本公開へ - (C)FOT.ANNA WLOCH / AKSON STUDIO

 現地時間9日に90歳でこの世を去ったポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダさんの最新作にして遺作となった映画『残像』(原題:Powidoki)が、2017年6月に日本公開されることが明らかになった。

 ワイダ監督は、史実を題材にした作品を撮り続け、レジスタンス運動の体験を基にした『世代』(1954)、対ソ連の地下抵抗運動を描いた『地下水道』(1956)、第2次大戦前後のポーランド社会の流転を描いた『灰とダイヤモンド』(1957)が「抵抗3部作」として知られている。1981年には『鉄の男』でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、2000年には米アカデミー賞名誉賞を受賞するなど、国際的な評価を獲得している。

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ワイダ監督がポーランド人画家を描く - (C)FOT.ANNA WLOCH / AKSON STUDIO

 そして悲しくも遺作となった本作は、アバンギャルドなスタイルで有名なポーランド人画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯を描いた物語。1945年、スターリンがポーランドへと侵略の手を伸ばす中、ヴワディスワフは社会的リアリズムの方針と自身のアートを歩み寄わせることを拒否したことで迫害される。大学の教授の椅子から追放され、美術館の壁からも作品は排除されてしまう。そんな彼が、数名の学生たちの協力を得て、党に対して闘いを挑んでいく様子を追う。本作は、来年開催されるアカデミー賞外国語映画賞にポーランド代表として選考されている。(編集部・石神恵美子)

映画『残像』は2017年6月より岩波ホールほか全国順次公開

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