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『逆シャア』の名セリフに我が意を得た 『ガンダム THE ORIGIN』安彦良和インタビュー(1/2)

『逆シャア』の名セリフに我が意を得た 『ガンダム THE ORIGIN』安彦良和インタビュー
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を作りあげた安彦良和総監督

 テレビアニメ「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)でアニメーターとして制作の中核を担い、自身が筆を執ったコミックをアニメ化したシリーズ第4弾『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』を完成させた安彦良和総監督が、19日にスタートしたイベント上映を前に思いを語った。

 『THE ORIGIN』は、テレビ版で主人公アムロと運命的な戦いを演じる人気キャラクター、シャア・アズナブルと妹セイラ・マス、その母とのエピソードなど、テレビでは描かれなかった過去を追ったシリーズ。4作目では、シャアと、彼の運命を大きく変えることになる少女ララァ・スンとの出会いが描かれる。

 劇中で2人が初めて会話する場面では、シャアの穏やかな一面が表現されており、「シャアがなかなか見せないヒューマンな部分が出ています。恐らくこれより後にはないんじゃないのかというくらい、レアなシーンですよね」と安彦総監督は語る。「ファーストガンダムでの2人の関係は、あえてハートフルな感じに表現されていなくて、特にララァは、ある種別の世界に行ってしまったキャラとして描かれています。でも、出会いから2人を描くのであればそれじゃいけないわけで、思い切り人っぽく描きました」。

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ララァの描写も安彦良和と富野由悠季の間で微妙に変化。

 ララァに対する思いをシャアがあらわにする場面といえば、ガンダムの生みの親・富野由悠季監督による劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)で、シャアがアムロに言い放つ「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」というセリフ。はるか過去を描いた『運命の前夜』では、かつて観た『逆襲のシャア』に思いをはせるファンも多いはずだ。

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これまでにないシャアの姿にも注目。

 しかし、「ガンダム」シリーズに限らず「あまり人の作り物(アニメ)を観てない」という安彦総監督は、『逆襲のシャア』も未見。「周りからそういうセリフがあったって言われたんです。我が意を得たりだったんだけども、何でそんなセリフに気が付かなかったんだろうと思ってファーストガンダムのシナリオを全部探しても、そんなセリフどこにもない。そしたら続編に出てくるんだって聞いて、良いこと教えてもらったと思いましたね」と振り返る。「富野由悠季はそこまでやっていたのかって思って。続編でってのはないだろうって思ったけども(笑)、それを含めて彼らしいというか。それを知る前に僕は(コミックやアニメで)母親のエピソードを描いたから、あったのそんなセリフって」。


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