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『スター・ウォーズ』記憶に残るデススターの中尉、俳優が死去

写真は『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』(1977)より
写真は『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』(1977)より - Twentieth Century Fox Film Corporation / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『スター・ウォーズ』でポール・トレイダム中尉を演じたオーストラリア人俳優のピーター・サムナーさんが亡くなった。74歳だった。

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 ピーターさんの役名になじみはないだろうが、デススターに捕らえられたミレニアムファルコンの見張りのストームトルーパーが持ち場を離れていることに気づき、「TK-421 持ち場に戻れ。TK-421応答せよ」と呼びかけた士官を覚えている人は多いだろう。様子を見に行こうと扉が開いたところでチューバッカに殴り倒されてしまったのが彼だ。

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 The Sydney Morning Herald などによると、ピーターさんは『スター・ウォーズ』で唯一のオーストラリア人俳優だったそう。家族と一緒にイギリスに旅行をしていた時にエージェントから「ちょっと変わったアメリカの小さなSF映画があって、2日間の撮影だけどどうする?」と聞かれたという。お金に困っていた彼はギャラが1日60ポンド(約7,800円)と聞いて、引き受けたそうだ。(1ポンド130円計算)

 現場では何が何だかわからない中、普通の映画じゃないかもしれないと思えたのは、セットの隅で頭巾をかぶったオビ=ワン・ケノービ役のアレック・ギネスさんを見かけた時だったという。「僕にとって彼はヒーローだ。最高の俳優だよ。その彼がこの映画に出ているなら、すごくお金に困っているか、見かけ以上の何かがこの映画にはあるんだろうと思ったね」とピーターさんは以前に語っている。

 たった2日間の仕事で、大したセリフはなかったものの、映画の大ヒットにより、世界中の『スター・ウォーズ』ファンからファンレターが届くようになったとのこと。「病気で、『スター・ウォーズ』しか楽しみがない子からの手紙には特に心を打たれた。だからすべてのファンレターに返事を書こうと決めたんだ」と彼は Morning Herald にコメント。実際にそれを貫き、2日で120ポンド(約1万5,600円)のギャラに対し、ファンレターの返事に費やした金額はその10倍を軽く超えているだろうとも言っている。

 ピーターさんはオーストラリアの教育番組「プレイ・スクール(原題) / Play School」やミニシリーズ「ザ・ディスミサル(原題) / The Dismissal」を含む数多くの作品に出演。映画ではミック・ジャガー主演の『太陽の果てに青春を』にも出演している。(澤田理沙)

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