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自殺した友人の日記…記憶をめぐるイギリス映画の新作

自殺した友人の日記…記憶をめぐるイギリス映画の新作
『アイリス』でオスカーを受賞したベテラン俳優のジム・ブロードベント

 イギリスを代表する演技派俳優のジム・ブロードベントが、新作『ザ・センス・オブ・アン・エンディング(原題)/ The Sense of an Ending』について、リテーシュ・バトラ監督、女優のハリエット・ウォルターらと共に、3月8日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 妻マーガレット(ハリエット)と離婚し、引退生活を送るトニー(ジム)の元に、弁護士から手紙が届き、日記と500ポンドをトニーに遺したという女性の存在を知らされる。それは学生時代に恋人だったヴェロニカの母親だった。託された日記は、学生時代に自殺をしたエイドリアンのものだった。トニーは記憶を懸命に探りつつ、かつての恋人を探しあてるが……。

The Sense of an Ending
リテーシュ・バトラ監督

 原作は作家ジュリアン・バーンズの「終わりの感覚」。映画化の経緯についてバトラ監督は「原作が好きで、それに脚本家のニック・ペインが素晴らしい脚色をしていた。もともと原作は脚色しやすいものではない。なぜなら、主人公トニーが回想する箇所が、まるで読者に説明してる感じだからだ。ニックの脚色で面白かったのは、スージーというトニーの娘がいたり、トニーがカメラ屋で働くという原作にはない設定があったこと。ニックと会って、素晴らしいコラボができると思った」と語った。

 主人公トニーを演じたジムは、今作に惹かれた理由について「トニーの青年期と老年期の両方を描いていることが気に入ったよ。しかも老年期のトニーは、学生時代と同様に(物事に)悩んだり、自分を見失ったりもしていて、歳をとったからといって、決して賢くないところが良い。若者も僕ら(60代)が、それほどスマートではないことを理解すべきだね(笑)」と自虐的に語った。

The Sense of an Ending
映画『つぐない』などのハリエット・ウォルター

 今作は60代になった主人公が、過去のロマンスを振り返る。自身も66歳のハリエットは、60代を過ぎて苦労が増えたそうで「男優の方が女優よりも、60代で役を得やすいわ。わたしの年代では、ほぼそういう(好む)役を探してもないの。もし自分が演じたい役があるならば、自分が(制作者として)クリエイトする必要がある。年配の女性には、自分がやりたいことは勝手に舞い降りては来ないの」と嘆いた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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