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グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子- (2014):映画短評

グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子- (2014)

2014年8月29日公開 90分

グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-
(C) 2014 NORD-OUEST FILMS PATHE RHONE-ALPES CINEMA

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 2.5

ミルクマン斉藤

心が美しい人は感動するんだろうなあ。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

どうやらこれは「美談」であると最初から設定されたつくりなので、人でなしの誹りを恐れずあえて書くと、この物語のどこに感動していいのやら僕にはまったく判らない。車椅子生活の自分を避けてきた父への苛立ち、存在意義を認められたいと反逆する息子の心情はさほど細かに描かれずとも容易に想像できるが、こうした形でのトライアスロン参加(パラトライアスロンではない)という欲求はちょいと方向を間違えちゃいないかい?という疑念が最後まで離れず。父親(ジャック・ガンブラン)の老体に鞭打つような超人ぶりが痛々しいばかりで、終局に至ってようやく車椅子を自力で動かし始める息子に「今さら遅いわ!」とツッコんでしまう僕がいる。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

父子鷹の二人三脚に、素直に泣かされてね。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

父子で世界各国のアイアンマン・レースに参加するホイト親子にインスパイアされた物語なので、見ていて胸が熱くなるのは当然。もちろん父ポールが失業したり、彼とコミュニケーションできない息子ジュリアンが抱える悩みや葛藤は完全なる創作。でもこの部分があるからこそ、和解した父子がレースに向けて成長するパートが生きる。スポ根ものの定石とはいえ、やはりデコボコ道で苦労する姿に人は感動を覚えるのだ。脳性麻痺の青年ジュリアンを演じたのは、自身も同じ状況にあるファニアン・エロー君。身体が不自由な彼にとっては演技も挑戦であったはずで、役柄の心情を繊細に表現した演技には説得力アリ。素直に泣かされてほしい快作だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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