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荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~ (2014):映画短評

荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~ (2014)

2014年10月10日公開 116分

荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~
(C) Universal Pictures

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

ミルクマン斉藤

童貞と娼婦のクリスチャンカップルも最高(笑)。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

原題がいうように「西部で死ぬ方法は百万とおりある」らしいが、おそらく相当リサーチしたのだろう、平均寿命が30歳代だった時代の西部トリヴィアを、いかにも“勉強しましたよ”ってな素振りも隠さずにあからさまに連打。もちろん、お得意のう×こち××んゲロ脱糞ギャグもつるべ打ち、それでもテーマ曲は『大いなる西部』そのままだし(!)、特異な岩が屹立するロケーションや素晴らしい色合いの夕景はまるでジョン・フォード映画。結果的に西部劇愛…というよりもアメリカ映画愛に溢れる痴的で知的な異色作に仕立てたセス、やはりタダ者ではないのである。C.セロンもL.ニースンも、君たちホントこんなの好きよねえと呆れるばかり。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

可愛い羊がいっぱい出てくる動物映画…なわけないですね

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 古き良き西部劇のマッチョ精神を今風のシニカルな目線で意地悪に茶化しつつ、「テッド」からさらにお下劣度を増した下ネタのつるべ打ちで観客を笑いのるつぼへと誘う、場合によっては超ドン引きさせるセス・マクファーレンの最新作。一見すると西部劇をバカにしているようでいて、実はじわじわと西部劇愛のにじみ出てくるところが好印象だ。
 今回は脚本・監督のみならず主演までこなすセスの有り余る才能にも脱帽。シャーリーズ・セロンを相手に全く引けを取らないスター性は立派だ。あちこちに散りばめられたカメオ出演&オタクネタにもニンマリ。とはいえ、人間の排泄物と羊のオチン○ンが苦手な方はマジ要注意なのであしからず。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

物語も役者陣もK点越えのグロスアウト・コメディ

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

可愛いテディベアがお下劣な言動をぶちかます『テッド』で日本でも知名度が上がったセス・マクファーレン監督が本領発揮した快作。開拓時代を絶対に生き延びれない草食系な羊飼いが“男らしく”成長するのが本筋だが、彼を仕込むのが美人ガンマンというあたりはフェミニスト映画? なわけは当然なく、実はいまだにビバ開拓精神!なマッチョを笑う映画だ。弾丸のように繰り出されるジョークやアッと驚くカメオ出演は映画好きなら爆笑必至だし、アクション俳優化が進むリーアニ・ニーソンはまさかのケツ出し。物語はもちろん役者陣にもK点越えを確約するセスってやっぱり才能アリ。ただし今回のジョークはグロスアウト系なので女子は引くかも。

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相馬 学

下品なギャグの妙味と、ダメ男のドラマが際立つ

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ざっくり言えば、テディベア抜きの『テッド』西部劇バージョン。開拓時代の西部にも存在した、ギークな文系男のダメっぷりで笑いをとりつつ、共感を引く。

 タフでなければ生きていけない荒くれ者ばかりの荒野で、“生まれる時代を間違えた”男を置いてみる発想の面白さ。ケンカさえできない主人公の情けなさはもちろん、『テッド』組のジョバンニ・リビジふんする、やはりヘタレな友人とのかけあいも絶妙。

 テディベアの魅力が抜け落ちた分、下品なギャグが際立ち、西部らしいバイオレンスも露骨でドン引きも危惧される。が、ダメ男のドラマが『テッド』以上に際立っているのも事実で、その類の作品が好きならば文句なしにオススメ。

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平沢 薫

才人セス・マクファーレン VS 西部劇!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

この試合、今回は西部劇の勝ち? マクファーレンといえば、25歳で手掛けたTVアニメ「ファミリー・ガイ」が大ヒット、映画に進出した初監督作「テッド」も大ヒット、そこで初めて声優ではなく主人公を演じたのが本作。本作の基本コンセプトは、"西部劇の世界に本人が演じる現代人の感覚を持つ主人公を置き、彼の視点から西部劇のお約束の数々を笑う"というものだったのでは? 序盤はそう思わせるのだが、途中からだんだん普通の西部劇に。彼流のお下劣ギャグは大量投入されるが、西部劇というものはビクともしない、そんなふうに見えてくる。しかし、こういう果敢な挑戦をしちゃうところが、マクファーレンの魅力。それを痛感する1本。

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くれい響

西部劇が苦手な人ほど楽しめる!?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作『テッド』で炸裂だった下ネタ&ブラックユーモアは、ここでも健在。設定は西部だが、要は生まれる時代と場所を間違えたヘタレ男のカルチャーギャップ・コメディだ。“ドク”や“ニガー”をはじめ、妙に力が入ったカメオや、『クイック&デッド』のシャロン・ストーンを狙ったようなシャーリーズ・セロンの起用のようなイヤミのないオマージュも、いくら『テッド2』のヒロインだからって、原点に戻って『ミーン・ガールズ』的ヤな女を演ってしまうアマンダ・セイブライドの懐の深さもステキだ。とはいえ、プロットが愛する『やぶれかぶれ一発勝負!!』とほとんど同じとは、これ如何に!? リメイクだったら満点だったのに!!

この短評にはネタバレを含んでいます
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