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繕い裁つ人 (2014):映画短評

繕い裁つ人 (2014)

2015年1月31日公開 104分

繕い裁つ人
(C) 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 2.5

ミルクマン斉藤

雰囲気だけ、と言われても仕方ないツメの甘さ。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

現実味が稀薄でひっかかりが何もなかった三島有紀子の過去2作品だが、これは記憶に残るイメージがいくつかある。それは冒頭近くにある中谷美紀の作業室の、大きな窓から差す柔らかな陽ざしの美しさであったり、きちんと整理された裁縫部品群のグラフィカルな端正さであったり、舞台となる神戸のエキゾティックな佇まいだったりするのだが、やはり現実味の乏しさは否めない。なぜ誰も関西言葉を喋らないのか? 同業種の経済的苦しさは語られるが主人公の収入形態はどうなってるのか?…等々。でもキアロスタミ映画の印象を引きずる奥野匡と、彼に絡む杉咲花・永野芽郁・小野花梨の高校生トリオの存在が大きな救いだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

時代に流されない仕立て屋の職人魂

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 前作「ぶどうのなみだ」の非現実的過ぎる無国籍な西洋趣味にはついていけなかったものの、今回は神戸が舞台ということもあってか、三島監督のレトロなオシャレ感覚が違和感なく作品の世界に溶け込んでいる。
 物語の主軸はファストファッションの時代に逆行するような仕立て屋の職人魂。本当に良い服は流行に左右されることなく、着る人の人生に寄り添い歩んでいく。モノを大切にすることの精神を描くと共に、モノを作る側と使う側の幸福な関係を模索する作品だと言えよう。
 映像的にもドラマ的にも極めて端正な映画だが、その生真面目さがどこか浮世離れした理想主義にも感じられてしまう。そこが少なからず食い足りない点だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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