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攻殻機動隊 新劇場版 (2015):映画短評

攻殻機動隊 新劇場版 (2015)

2015年6月20日公開 99分

攻殻機動隊 新劇場版
(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
なかざわひでゆき

クライマックスはニヤリとさせられます

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 若き草薙素子の成長に焦点を当てた『攻殻機動隊ARISE』シリーズを受けての最新劇場版。今回は攻殻機動隊の誕生秘話と草薙の知られざる幼少期のエピソードが描かれる。
 幾つもの勢力が複雑に絡んだ陰謀の全容はけっこう難解で、物語についていくだけで一苦労させられるものの、現在の東アジア情勢を彷彿とさせる国家権力の政治的野心や軍需産業の思惑などを散りばめつつ、組織や技術革新の大義名分と対になる個人の正義を明確にしたストーリーは悪くない。
 クールなドSキャラ全開の草薙素子も魅力的だし、メンバーそれぞれの個性も際立つ。ただ、電脳やゴースト、義体などの基礎知識がないとキツいので、一見さんは予習必須だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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