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二十歳(ハタチ) (2015):映画短評

二十歳(ハタチ) (2015)

2015年11月28日公開 116分

二十歳(ハタチ)
(C) 2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

くれい響

いちばん美味しいキム・ウビン。

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『グローイング・アップ』に始まる童貞3人組のちょいエロな青春モノとしても、バランスのいい構成から主演3人のファン向けのアイドル映画としても、十分すぎるほどの仕上がり。ボンクラ全開なジュノもいいが、やはり美味しいのはキム・ウビン。まるでお手本なアゴクイをしたかと思えば、『欲望の翼』を観ながらレスリー・チャンの動きを完コピし、クライマックスでは意味のない裏拳連打で笑いを取る。韓国映画特有の説教臭さもあまりなく、さりげなく旬の財閥批判や若手女優の枕営業ネタをブッ込むあたりも見事。あのラストで終わらせただけに、『グローイング・アップ4/渚でデート』のような続編も期待したいところだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

子供以上、大人未満なティーンの等身大の悩みにグッとくる

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

同じ女の子を好きになり、ケンカの果てに親友になった高校生3人組が人生の酸いと甘みを体験するだけの物語だが、めっぽう面白いチングものだ。夢と家計の狭間で悩む青年もいれば、将来に漠然とした不安を抱えるスネかじり青年もいる。大人と認定される20歳を前にさまざまに悩み喜ぶ姿は普遍性があり、「その感じ、知ってる!」とスクリーンに向かって大きく首を振ることばかり。友情に篤い青年たちの姿も実に微笑ましく、売れっ子キム・ウビンとジュノ、カン・ハヌルのバランスも絶妙だ。また韓国映画に多い大げさな台詞回しではなく、いかにも今どきのティーンが言いそうなリアルな台詞がすんなり心に入っていくのが本作の強みでもある。

この短評にはネタバレを含んでいます
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