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ヤクザと憲法 (2015):映画短評

ヤクザと憲法 (2015)

2016年1月2日公開 96分

ヤクザと憲法
(C) 東海テレビ放送

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

中山 治美

社会の構造がみえる

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

”取材対象にタブーはない”と、遂にヤクザにカメラを向けた東海テレビ。
さすがにカメラの前だ。法に触れる行為はしまい。
これがすべてではないだろう。
だが、ここから見える世界が確実にある。
在日朝鮮人、貧困、恐らく家や学校で居場所がなかった青年。
構成員の多くは、社会の片隅で生きてきた人たちだ。
その彼らが暴力団廃止条例の施行でさらに排除されている。その家族もだ。
ここにISISと同じ構造を見、行く末に恐怖すら感じるのは筆者だけだろうか。
更生の道は? 
いや、それ以前に、この組織に子や身近な人を入り込ませないようにするにはどうすべきか?
本作が、今の世に投じた一石は大きい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

暴力団対策法が違憲だと言われてもねえ…

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 大阪の暴力団事務所ののどかな日常と、そこに集う人々の人生模様を捉えつつ、ヤクザの人権というものにスポットを当てたドキュメンタリー映画。
 とりあえず、取材対象となった組員たちの生活が、『仁義なき戦い』や『アウトレイジ』とは程遠い平凡なものであるということは分かる。我々の普段あずかり知らない世界を垣間見るという意味では興味深い。
 しかし、だからといって、暴力団対策法は全ての国民に平等を約束した憲法に違反しているんじゃないのか、そのせいでヤクザとその家族が言われなき偏見に晒されているんじゃないかという本作の問題提起は、にわかに納得できるものではない。足を洗えばいいだけの話である。

この短評にはネタバレを含んでいます
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