シネマトゥデイ
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彼女の“秘密”を受け入れられるかが分かれ目

  • 陽だまりの彼女
    ★★★★★

     これはもう、後半に明かされるヒロインの“秘密”を受け入れられるかどうかに、全てが懸かっているのではなかろうか。

     少なくとも、前半は中高生向けの甘酸っぱい青春ドラマとして秀逸。高校時代を描くフラッシュバックの淡いノスタルジーが、出来すぎとはいえ胸キュンするに十分だ。現代パートにしても、社会人の生活ってこんなんだろうな~という少年少女の妄想的ノリこそ否めないが、それはそれで作品全体の世界観を形成していく上で許容範囲だと思える。

     が、しかし!ヒロインが実は“あれ”だったということが明かされた途端、本来のファンタジーという目的は逆に生々しいリアリティに変わってしまった。なにしろ、彼女が“あれ”なのにも関わらず、たとえ男の側はその事実を知らないにしても、キスして結婚して、なおかつ直接的な描写はないけどベッドインまでしているわけだ。

     ここで素直に気色悪いとしか思えなかった私は、もしかするとこの作品を楽しむには歳を取りすぎているのかもしれない。いや、もしこれがアニメだったら納得はせずとも、余計なことは考えずに済んだのかも。いずれにせよ、人によって好き嫌いはかなり分かれるはずだ。

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 映画および海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で10年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)などの著作も多い。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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