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桜ノ雨 (2015):映画短評

桜ノ雨 (2015)

2016年3月5日公開 97分

桜ノ雨
(C) 2015 halyosy・藤田遼・雨宮ひとみ/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会
くれい響

『幕が上がる』にも通じる、エモすぎる青春群像劇

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『くちびるに歌を』どころじゃない、ただならぬエモさに驚愕! 確かにクライマックスのいきなりの展開には、一瞬ツッコミを入れたくなったが、それも含めて、ガチでリアルな青春映画である。初の商業だけに、毒まみれだった前作『リュウグウノツカイ』と違い、作家性を抑えなければならなかったウエダアツシ監督だが、徹底的に抑えた演出は、もはや職人技の域。今すぐ大手でコミック原作を撮れるほどの実力を魅せつけた。目の演技が印象的なヒロインの山本舞香も、過去最高の存在感を残す。ネタはボカロ、ニコ動世代の定番卒業ソングだが、そことは無縁の世代にこそガツンと響く。『幕が上がる』にも通じる16年のダークホース的存在だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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