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モヒカン故郷に帰る (2016):映画短評

モヒカン故郷に帰る (2016)

2016年4月9日公開 125分

モヒカン故郷に帰る
(C) 2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会
くれい響

これぞ愛すべきダメ家族映画

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『伝染歌』でニアミスしていた松田龍平と前田敦子が、恋人役で共演する日が来るとは…! 一見、ありふれた放蕩息子の帰郷ドラマだか、そこはハズさない沖田修一監督作。自分の息子を永吉と名付けるほどの永ちゃんファンの父親は、何の疑問も持たず、吹奏楽部の中学生に「アイ・ラブ・ユー、OK」を演奏させる変わり者だ。そんなロケ地の島の中学生で構成された部員や、彼らを温かく見守る妊婦の前田も表情がとにかくいい。その後、“死ぬまでにしたい、いくつかのこと”な展開になっても、常に笑いの要素は入っており、ラストに訪れる伏線の回収まで笑わせるサービスっぷり。愛すべきダメ家族映画として、『家族はつらいよ』より遥かに面白い!

この短評にはネタバレを含んでいます
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