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ライオット・クラブ (2014):映画短評

ライオット・クラブ (2014)

2016年7月23日公開 107分

ライオット・クラブ
(C) Blueprint Pictures (Posh) Limited, Channel Four Television Corporation and the British Film Institute, 2014
なかざわひでゆき

英国階級社会の頂点に君臨する美しく腐りきったエリート集団

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 オックスフォード大学に実在する会員制クラブをモデルに、2万人の生徒の中から選ばれた10人の超エリート男子学生たちの放蕩三昧から、英国階級社会の実像を浮き彫りにする。
 いずれも裕福な名門家庭出身で、容姿端麗かつ頭脳明晰。そんな彼らが酒にドラッグに女遊びにとハメを外すわけだが、ある晩餐会での暴走をきっかけにエリートのドス黒い本音が露呈し、やがて思いがけない事件へと発展していく。
 貧乏人は黙って俺らに従ってりゃいい、庶民の女なんて所詮ヤリ道具。ゲス極まりない美青年たちの傲慢さの裏に、世間や家族から押し付けられる責任と期待の重圧、社会において少数派たる特権階級の不安や焦りが見え隠れする。

この短評にはネタバレを含んでいます
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