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ヤング・アダルト・ニューヨーク (2014):映画短評

ヤング・アダルト・ニューヨーク (2014)

2016年7月22日公開 97分

ヤング・アダルト・ニューヨーク
(C) 2014 InterActiveCorp Films, LLC.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

山縣みどり

中年になってもX世代は悩み続けるわけね。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

現実に挫折して成長するX世代を描いた監督作『リアリティ・バイツ』で同世代を代弁したベン・スティラー。彼が40半ばにしてまだ惑う映画監督ジョシュを演じていて、私らX世代は永遠に悩み続けるのかと胃がシクシク。ただし彼は、チョロ過ぎ。アダム・ドライバー演じるジェイミーに自尊心をくすぐられてコロリだし、ミレニアル世代のヒップ&ロハスな生き方に憧れたり。中年=ダサいと思われたくない気持ちも分かるけれど、彼が持ち続けるピュアさのほうが100倍イケてる。物語にはノア・バウムバック監督の体験がもちろん入っているはずで、世代格差だけでなく裏工作で成り上がった映画人批判が描かれるあたりも面白い。モデルは誰だ?

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

中年に差しかかったジェネレーションXの悪あがき!?

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 自由気ままに芸術を追求してきた中年のドキュメンタリー作家夫婦。いつまでも若いつもりでいるが、しかし寄る年波には勝てず。そんな彼らが20代の若者夫婦と親しくなったことから、ついつい若返ったような気になってしまう。
 いわゆるジェネレーションX世代の主人公たち。’90年代のヒップな生き方をそのまま引きずってきた彼らは、会社勤めや子育てで普通に年齢を重ねた同世代の輪からは浮いてしまうし、かといって頑張って若い世代に合わせても体力がついていかない。なんとなく身につまされる人も少なくないだろう。ただ、若夫婦との仲がこじれていく辺りからの展開、特にドキュメンタリーにまつわる論議は綺麗ごとが鼻につく。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

もう若くない男女の"あるあるネタ"がいっぱい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 主人公は医者に関節炎だと言われて、老人が患う病気だと思っていたものに自分がなったことに驚く。そんな世界中の中年の"あるあるネタ"が満載。中年たちがジタバタしながら自分の年齢や若い世代と向きあっていくさまが、笑いたっぷりに描かれる。
 ちなみに、主人公が出会う若いカップルの男性を演じるのは新「スター・ウォーズ」で赤いライトセーバーを持っていたアダム・ドライバー。本作でもTV「GIRLS」同様、悪意があるわけではないのに、その行動が結果的に周囲に嫌な思いをさせてしまう人物を好演していて、新たな「スター・ウォーズ」の彼の役も、同じような性格だったりするんじゃないかと想像ながら見るのも楽しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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