HiGH&LOW THE RED RAIN (2016)：映画短評

いろんな意味で、日本映画＆TV界に衝撃を与えた「ハイロー」もスピンオフに突入！　独特な世界観を生んだ監督＆アクション監督、撮影監督などを入れ替える大胆さもさることながら、ストーリーも雨宮兄弟を軸に置いたことで、しっかり“映画”として成立させている。また、雨宮兄弟が銃を持たずして九龍グループに挑む手段として、格闘術・ゼロレンジコンバットを取り入れたアイデアは興味深く、前作と異なるアクション映画の新たな夜明けを告げる一作になった。“自ら壁になる”斎藤工や悪に徹した石黒賢など、キャラ重視の香港映画テイストもたまらないが、山口雄大監督ファンとしては、もっとコミカルな掛け合いが観たかった感はある。